【その他の写真:2026年1月13日撮影】
かつてフィリピンでマッサージと言えば、店舗でセラピストから受ける手技が主流だった。しかし、ここ数年で「SIT & VEND」などのブランドを冠した自動マッサージ機の設置が急増している。空港の待合ロビーや巨大ショッピングモールの通路など、わずかな隙間さえあれば、そこは「癒やしの拠点」に早変わりする。
急速な普及の背景には、手軽さと低価格がある。同モールでは、15分間で50ペソ(約130円)から利用可能だ。紙幣を直接投入するだけで開始できる簡便さは、スマートフォンの操作に慣れた若い世代から、足腰の疲れを訴える高齢層まで幅広く受け入れられている。
また、人件費の上昇や運営コストの削減を狙う施設側の思惑も一致する。有人店舗のような広いスペースを必要とせず、24時間稼働も可能な「無人型サービス」は、高い投資効率を生むビジネスモデルとして注目されている。
フィリピンでは近年、中間所得層の拡大とともに「タイパ(タイムパフォーマンス)」を重視する傾向が強まっている。本格的なスパに行く時間はないが、買い物のついでに短時間でリフレッシュしたい——。効率化と利便性を求める現代フィリピン人のライフスタイルが、街角のマッサージチェアという新たな「特等席」を生み出している。
【編集:Eula】








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