フィリピン中部セブ島で、同国最大級の宗教行事「シヌログ祭り」が佳境を迎えている。1月のセブは、街の至る所でドラムの鼓動に合わせた特有の旋律が響き渡り、人々の高揚感は最高潮に達している。


その他の写真:2026年1月17日撮影

 祭りの中心となる「サントニーニョ教会」周辺は、幼きイエス像(サントニーニョ)を胸に抱いた大勢の参拝客で埋め尽くされた。ミサを待つ人々は、照りつける太陽の下で長蛇の列を作り、整然と順番を待つ。その真摯(しんし)な姿からは、この国に深く根付いた信仰心の厚さがうかがい知れる。

 一方、通りに目を向ければ、歩行者天国となった道の両脇に無数の屋台が軒を連ねる。地元住民のみならず、多くの外国人観光客が混じり合い、そぞろ歩きを楽しむ姿は、まさにこの時期のセブを象徴する光景だ。街中では、祭りの定番である「シヌログTシャツ」が飛ぶように売れ、老若男女が同じ装いで一体感を分かち合っている。

 祭典のハイライトとなるグランド・パレードは、明日、セブ市中心部で実施される。各地から集結したダンサーたちが華やかな衣装を身にまとい、情熱的なダンスを披露する予定だ。大規模な交通規制が敷かれる中、島は一年で最も熱い一日を迎えようとしている。
【取材/撮影:アクティブシニア・マクタン島木曜会・吉田正昭】
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