仮に、突然意識がなくなって病院に運ばれた場合、本人がどんなに強く「延命治療不要」主義者でも、病院側は力を尽くす。血管・ラインをキープし、酸素吸入・人工呼吸器をし、心臓マッサージを行う。
病院は、人を殺す場ではなく、生かす場なのだ。もちろん、これは極端な例だ。

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 しかし、日本で、持ち物のどこかに「延命治療不要」と直筆で書いていても、家族や関係者に力説していても、病院に運ばれた時点で生かされる。行政の関係部署と推測されるところを取材したが、病院に運ばれた時点で生きないという法律はないそうだ。
自宅で孤独死するしか、延命治療不要は、日本ではできないということだ。

 もちろん、がんなどの終末期がある病などで「延命治療不要」は可能だ。一応痛みなど苦しいことは取り除くという治療はする。2週間程度で枯れるように逝くことができる。

 韓国では、延命治療を希望しないと事前に誓約できる。「事前延命医療意向書」に登録するのだ。昨年末で登録者は、320万1958人。このうち女性が、212万2785人で男性の2倍となっている。

年齢層で見ると、70代は124万6047人で最も多い。65歳から69歳までが56万3863人。韓国国内の65歳以上の人口約1000万人のうち23.7%に当たる。

 意向書は、19歳以上の成人であればだれでも全国の指定登録機関で署名できる。

 韓国では、2018年に通称「尊厳死法」が施行された。
犯罪性がないかどうかを見極めるために、日本での立法化は難しいけれど、是非お願いしたい。看護や介護をしてくれる人も費用もないおひとりさまは年々増えている。ちょうどいい塩梅で寿命を迎えることが、なぜ日本ではできないのだろう。
そういう意味では、韓国は、日本より先進国だ。

 もちろん、登録していなくても、患者家族2人以上の陳述などで延命治療が中断されることもある。その数47万8378件。
「おじいちゃん(おばあちゃん)の年金がないと生活できない」。
2度と一般的生活が難しい人を生かすのは、日本の本当に美徳だろうか。
【編集:fa】
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