年間を通じて高温多湿なフィリピンでは、至る所に発生するハエの群れが公衆衛生上の大きな課題となっている。

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 市民の平穏を脅かすこの問題に対し、生活の知恵として定着しているのがPIC社の「フライ・トラップ」だ。


 黄色い棒状の本体に強力な粘着剤を塗布した簡素な構造だが、吊るすだけで驚くほどの捕獲力を発揮する。

 現地での販売価格は2個セットで300ペソ(約800円)前後。現地の所得水準を鑑みれば決して安価ではないが、支持される理由は「安全性」にある。

 化学物質を空間に飛散させる殺虫スプレーと異なり、物理的にハエを封じ込めるため、食卓付近や子供のいる環境でも安心して使用できる。

 健康への影響を最小限に抑えつつ、衛生環境を死守したいと願う中間層以上の家庭を中心に、今や欠かせぬ防衛策となっている。最大3カ月持続する耐久性も、合理性を重んじる現地の人々のニーズに合致しているようだ。
【編集:Eula】
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