2026年2月12日午後4時ごろ、フィリピン・セブ州北部のコンソラシオンからリロアン町へ向かう幹線道路で、輸入コンテナを積載した大型トレーラーが車道を完全に塞ぐ形で立往生した。現場は交差点や駐車場の出入り口がない直線道路だったが、車体が突如として横を向いて停止。
後部のコンテナが大きく傾くなど、一歩間違えれば横転や対向車を巻き込む大惨事になりかねない状況だった。

その他の写真:リロアン 2026年2月12日 撮影

 新港稼働で車両急増

 事故の背景には、この地域には新設された大型港の存在がある。新港の稼働に伴い、周辺道路では輸入品を運ぶ大型車両の通行量が爆発的に増加。現場の道路は、生活道路と主要な物流ルートが混在しており、一台の立往生が地域全体の交通網を麻痺させる事態を招いている。

 常態化する整備不良

 フィリピンでは、こうした大型車両の事故や故障による立ち往生が後を絶たない。その主な要因として指摘されるのが「車両の整備不良」だ。老朽化したトラクターヘッドや、耐用年数を超えたシャーシが十分な点検を受けずに運用されているケースが多く、今回のような直線道路でのトラブルも、車軸の不具合や連結器の故障が原因である可能性が高い。

 脆弱な物流インフラ

 また、過積載の問題も深刻だ。港湾から運び出される重量貨物に対し、車両側のスペックが追いついていない実態がある。当局は運送業者への監視を強めているが、急増する物流需要に対し、安全対策やインフラ整備が追いついていない現状が改めて浮き彫りとなった。夕刻のラッシュ時間帯を直撃した今回の事故に、利用客からは「いつになったら安心して通行できるのか」と憤りの声が上がっている。
【編集:アクティブシニア・マクタン島木曜会・吉田正昭】
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