フィリピン南部ミンダナオ島では、2026年2月20日午後3時30分現在、豪雨による河川氾濫と土砂災害が広範囲で発生し、甚大な被害が続いている。気象庁(PAGASA)によれば、シアーラインと呼ばれる気象現象が停滞し、ダバオ地方やカラガ地方を中心に断続的な豪雨をもたらした。
これにより河川水位が急上昇し、各地で洪水が発生した。

その他の写真:現地の様子 カラガ、ダボールでの地滑り FBページから

 地域防災局(RDRRMC XI)の最新報告では、ダバオ地方で少なくとも7人が死亡、48バランガイで計10,267人(2,411世帯)が避難を余儀なくされ、うち3,300人以上が42か所の避難所に収容されている。モンカヨやモンテビスタでは主要道路が冠水し通行不能となり、橋梁3か所も破損した。被災地では孤立集落が生じ、救援活動に支障が出ている。

 救援活動はフィリピン赤十字(PRC)が主導し、緊急対応チームを派遣。ボランティアが避難誘導や医療支援にあたり、食料や水の配布も進められている。社会福祉省(DSWD)は数千万ペソ規模の支援物資を準備し、避難所に食料パックや衛生用品を供給している。心理的ケアも行われ、子どもへの遊戯療法などが導入されている。

 今後の天候について、PAGASAは21日未明まで豪雨が続く恐れがあると警告。ダバオ地方、北ミンダナオ、SOCCSKSARGENなどで中程度から局地的に激しい雨が予想され、さらなる洪水や土砂災害の危険が高まっている。週内に台風の接近はないものの、シアーラインの影響で不安定な天候が続く見通しだ。

 被災地では水や食料の不足が深刻化しており、政府と民間団体が連携して支援を拡大している。
住民は「水位が一気に上がり、逃げる暇もなかった」と語り、復旧の長期化を懸念している。道路寸断が続く中、空路や海路を利用した物資輸送も検討されている。
【編集:EULA】
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