同社は通常、運賃の約20%をシステム利用料として徴収しているが、足元の燃料高騰を受けて、この手数料の一部をドライバーに還元する措置を強化した。具体的には、特定の給油所での支払額に応じて1リットルあたり最大5ペソ程度のキャッシュバックを行うほか、一定の乗車件数を達成した際のボーナス支給額を従来より3割近く引き上げている。
背景には、燃料費の増大によってドライバーの廃業や稼働停止が相次げば、配車サービスの基盤そのものが揺らぎかねないという強い危機感がある。

その他の写真:フィリピン燃料高騰、ガソリン90ペソ超えでもGrab運賃据え置き 運営側がコスト吸収し手取り維持

政府による公共交通機関の運賃改定議論が難航するなか、民間プラットフォームが自ら身を削る形で「手取り額」を下支えする構図となっている。しかし、国際的な原油価格の上昇や通貨ペソ安の進行により、燃料価格が一段と上昇する懸念は拭えない。運営側の持ち出しによる支援策には限界もあり、今後は政府による物品税の一時停止や、さらなる直接給付といった公的な支援策の行方が焦点となる。
【翻訳/編集:test】
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