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同サービスの特徴は、単なる学習指導にとどまらない点にある。授業自体は体系的に行われるが、その中で一方通行の講義に終始しない設計がなされている。事前にテーマが与えられ、休憩時間には生徒による発表や成果報告が行われるほか、授業後には生徒主体の座談会が設けられ、悩みや成功事例の共有が活発に行われている。講師は授業では的確な指導を行いつつ、こうした主体的な場面においてはサポート役に回り、生徒の思考と行動を引き出す役割を担っている。
このような環境の中で、学びは知識のインプットからアウトプット中心へと変化する。自分の言葉で説明し、他者と意見を交わすことで理解が深まるだけでなく、他者の考えを参考に取り入れることで思考の精度がさらに高まっていく。こうした積み重ねにより、思考力や表現力が育まれていく。
こうした取り組みの背景には、根木の長年にわたる教育現場での経験がある。大学卒業後、高校や大学受験の予備校で数学講師として活動し、その後は大手塾で中学受験指導に携わってきた。講師歴はアルバイト時代を含めて20年以上に及び、大手塾ではトップ1%に入る実績を10年連続で維持してきたという。
しかし、豊富な実績を積む中で、根木はある課題に直面する。どれだけ優れた指導を行っても、主体性を持たない子どもは伸び悩むという現実である。知識を詰め込むだけの教育には限界があり、「自分で考え、自分で学ぶ力」こそが本質であると確信するようになった。この考えが「中学受験のミカタ」の根幹を成している。
また同サービスでは、子どもだけでなく同じ空間にいる保護者への働きかけも重視されている。各授業には必ず一つのテーマが設定されており、子どもへの指導を通じて、その背後にいる保護者にも気づきが得られるよう設計されている。
中学受験は、いわば「お遊戯会(=入試)」の本番であり、親は舞台袖までしか付き添うことができない。舞台上に立つ子どもは、予測不能な問題や状況の中で、これまでの経験をもとに「適切に対処する」「いなす」「切り替える」といった判断を自ら行わなければならない。この舞台は、上手くいくまで終演を迎えることはなく、長期化すればするほど判断力は鈍っていく。
だからこそ大切なのは、本番で適切な判断ができる状態に育てることであり、その基盤となるのは日頃から子どもを認め、最終的に手を離せる状態まで導く家庭環境である。同サービスでは、こうした視点から親子双方の成長を支える教育を実践している。
実際に成果も報告されている。
現在、サービスは全国から生徒が集まり、創業6年間で450名規模にまで拡大している。一方で定員をあえて制限し、一人ひとりに目が届く環境を維持している点も特徴である。根木は「人数を増やすことよりも、個々に向き合うことが価値」とし、質を重視した運営を続けている。
今後は、VR技術を活用した授業の高度化や、受験経験のある保護者とこれから受験を迎える保護者をマッチングさせる仕組みの構築など、新たな展開も視野に入れている。さらに自身が開発した理科の解法メソッド「ミカタ式条件整理」の普及にも取り組む方針であり、教育業界全体への影響も期待される。
情報技術の進化によって教育の形は変わり続けているが、その本質は変わらない。根木が一貫して伝えているのは、「学びを自分ごととして捉えられるかどうか」がすべてを左右するという考え方である。中学受験という枠組みを通じて、主体性を重視した新しい教育の可能性が提示されている。
【編集:Y.U】








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