今はリアルドールというらしい。少し前までラブドールと呼ばれ、もっと古くは南極2号と呼ばれていた、かわいらしい女性の等身大人形だ。

1月から3月期の日本の深夜ドラマでも、この人形のお葬式の話をやっていた。あるタイプの男性には、言葉を話すリアルな女性より、人形の方が絶対に好きという層があるのだろう。また、現代のリアルドールには、体温が伝わったり音声(AI仕込み)で会話できたり、リアルな女性以上に多機能なものまである。

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 韓国の大法院(日本の最高裁)で、このほど、リアルドールはわいせつ物ではないと輸入が許可された。
2020年3月に、リアルドール3体を輸入しようとした流通業者が税関で止められた。性風俗を害するわいせつな物品であるとされたからだ。

 1審2審ともに、会社が勝訴している。裁判所の定義としては、わいせつとはみだらで低俗な印象を与えるレベルのものであり、人間の尊厳と価値を深刻に毀損ならびに歪曲するほど露骨な方法で性的部位や行為を描写したものとした。
今回のリアルドールは、人形の形状がそのように作られてはいるが、わいせつな目的に使われると断定できないという。
また性器具として使う場合でも非常に私的な空間でひそかに使われる。高速道路の中央で広げられるようなものではない。

 ただ1点規制と言えるのは、16歳未満の、未成年の身体のような外観は認められないということだ。


 韓国では、今後すべてのリアルドールが輸入禁止にはならない。
2010年代に中国や日本から、リアルドールが流通に乗って韓国に輸入されるようになった。大変申し訳ないが、現実の女性とはお付き合いできない趣向の男性が世の中にいることも、ジェンダー平等の昨今、認められなければならない。ただ、未成年を対象とする愛好者用のリアルドールに関しては大法院は認めていない。そこが人間としての線引きだ。

 リアルドールと知らなければ、リアルすぎるマネキンだなとわからない人形たち。それを好きだという人がいる限り必要なのだから、体温や音声器具の安全性を注視して、共に暮らしていってもいいのかもしれない。
【編集:fa】
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