2019年8月8日、国営ベトナム通信によると、1カ月以上の期間、ベトナムの排他的経済水域(EEZ)で違法な行動をしていた「中国・地質調査船団」[海洋地質8号と護衛の中国海洋警察の海監艦3隻(37111、3901、4630)]が、この海域から退去した。

その他の写真:中国海洋警察の海監艦(ヘリコプター搭載哨戒船)

 ベトナムは中国の違法な行動について「ベトナムの主権を侵害する行為を即時中止し退去するように」と繰り返し伝えていた。


 バンコクで行われたASEAN外相会議で、ベトナムのファム・ビン・ミン副首相兼外相は、中国の王毅外相と会談し、ベトナムのEEZでの海洋活動に抗議していた。

 「中国・地質調査船団」がベトナム海域から退去したのは、国際社会から「中国の力による支配」への批判を一時的にかわす為だと見られている。

 ベトナムの政府関係者は「中国はとても難しい相手国なので、今後の動きを注意深く監視し暴走を止めたい」と話した。
【編集:RC】
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