2021年4月5日、ミャンマーはクーデターから2か月あまりとなり、軍や警察の部隊により銃撃されて死亡した人数は560人を超えている。国軍側はミャンマー全土で、実弾やゴム弾で市民にむけて発砲を続けている。
デモ参加者だけでなく、子どもを含む市民全体にも弾圧は及んでおり、国軍記念日の27日には一日で114人の犠牲者がでている。 

その他の写真:抗議デモの最中に撃たれて死亡した男性の葬儀(ヤンゴン、撮影:リンニャントゥン)

 国軍記念日にヤンゴン・インセイン郡区の抗議デモに参加したタンウインタイさん(21)は、抗議活動中に警察と軍の部隊の銃撃を頭部に受けて命を落とした。父は葬儀の席で、「息子の写真を見るたびに耐え切れなくなりそうだ」と筆者に泣きながら語った。

 ほかにも、部隊の発砲で、5歳の幼い子どもも死亡しており、様々な地域で命が失われている。政治犯支援協会(AAPP)の調査によると、クーデターに関連して死亡した市民は4月4日の時点で564人に達しており、2677人が未だ拘束されている。
【取材/執筆:リンニャントゥン】
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