【その他の写真:タイの歓楽街】
タイでは古くから性犯罪が社会問題となっている。それが薬物に起因するものやアルコールに関係したものであるかに関わらず、強姦事件は年間約3万件にのぼり、1歳から81歳までの女性や子どもが被害にあっている。また、パウィナー女性と子ども財団によれば、2020年強姦や性犯罪についての相談件数は1万件を超えているという。
また、現在タイの法律での強姦罪は終身刑であり、強姦殺人罪では死刑が最高刑とされている。そして、2016年からは恩赦による減刑の対象から除かれている。しかし、性犯罪は一向に減らないことが大きな問題となっていた。
今回通過した法案では、収監された再犯者を対象に内科と精神科の専門医、そして本人の合意のもとで性欲を抑制する薬が処方される。また、刑期を終えリハビリ中の患者も対象になる。収監中に治療を受けた場合は、刑期の短縮が考慮される。
【編集:KK】