【その他の写真: フィリピン 観光副大臣 シャリマル・ホファ・タマノ 氏】
シャリマル副大臣は、国連総会にマルコス大統領とともに出席しているクリスティーナ・フラスコ観光大臣の代理として今回の「ツーリズムEXPOジャパン2022」のために来日した。
「実は先ほどいいニュースを受け取りました。国連総会に参加している岸田総理とマルコス大統領が会談をし、今後とも日本とフィリピンの2国間関係の強化について話し合ったそうです。ですので、今後も両国の友好関係はより強くなると思います。」
この友好的な関係の中で、フィリピンへの日本人観光客をもっと増やすために、具体的な施策をはありますか。
「まず先ほど入ったニュースの中で、フラスコ観光大臣の要請でマルコス大統領が、屋外のマスク着用義務の撤廃を決断したとのことです。今後は、マスクをするかしないかは、個人の判断に委ねられますので、観光客のみなさんも気が楽になるでしょう。暑い中でマスクをしているのも辛いですからね。フィリピン国内の交通についても、観光省と国交省が協力して改善を進めており、観光客がよりスムーズに移動できるよう努めています。そして、12月上旬には日本で、 観光セミナー『フィリピン・ビジネスミッション』も予定しています。また、今回この『ツーリズムEXPOジャパン2022』のゴールデンスポンサーにもなっていることも、フィリピンにとって日本がいかに重要なマーケットと見ているかご理解いただけると思います。」
日本からフィリピンへの直行便は、現在、マニラとマクタン・セブだけですが、ボホール島への直行便をどのようにお考えですか? 具体的な航空会社との調整がありましたらお教えください。
「ボホールにあるパングラオ国際空港については、新型コロナ前まで民営化を進めていたのですが、現在止まっています。マルコス大統領は、この計画を再開する予定です。
新型コロナ以前、成田からセブへは毎日、フィリピン航空が2便就航していました。現在は、土曜、日曜の週2便だけです。そして、セブパシフィック航空は運休のままです。セブ島への日本人観光客を増やすための施策などはお考えでしょうか。
「フラスコ観光大臣は、セブパシフィック航空をはじめ、各航空会社にコロナ前の便数(2020年3月上旬)への復活について話し合いました。まだ今のところ具体的な動きはないですが、来月には日本の規制も撤廃されるとのことなので、それから運航再開される動きは加速すると思います。」
フィリピンに語学留学する日本人が多いです。 フィリピンの語学留学の魅力をお教えください。
「実は、セブ島はフィリピンでの語学留学の60%を占めていますし、日本人経営のスクールもあります。語学留学の魅力ですが、まずは英語が公用語なので誰もが英語が話せること。そして、マクタン・セブ島は、ハブ空港として日本をはじめ、中国、韓国、台湾、タイ、ロシアなどからの直行便があること。さらにセブ島には多くの大学があります。そのため、多くの留学生を受け入れられますし、質の高い教員がたくさんいます。
多くの日本人がフィリピンの治安を心配しています。安全、安心についての取り組みをお教えください。
「内務省と国家警察と連携して、『ツーリズム・ポリス』の充実を目指して研修を強化しています。その中には、もっとフレンドリーなサポート対応をすることも含まれていますので、なにか困ったことなどがあっても、慌てずに相談してください。折しも、12月15日からジェットスタージャパンも成田ーマニラ間を毎日運航することが発表されました。フィリピンには今後も多くの航空会社が戻って便利になるでしょう。ますますコロナ前のような近い国になります。いつでもみなさんがお越しになることを歓迎しますので、ぜひフィリピンにいらしてください。」
【インタビュー:TY 文:そむちゃい吉田】