【その他の写真:センター長から、説明を受ける取材陣(ランタンセンター)2023年9月26日撮影】
ランタンは、フィリピンのクリスマスに欠かせないもので、発祥地は、パンパンガ州サンフェルナンド市。ここでは毎年12月にジャイアント・ランタン・フェスティバルが開催され、直径6メートル以上の巨大なランタンが夜空を彩る。
ランタンの歴史は古く、1928年にキリストの生地ベツレヘムの星を模したパロルと呼ばれる手提げランプが作られたのが始まり。その後、竹やスチール、プラスチックやカピス貝などで作られたランタンが次々と登場し、電球やワイヤーで光や動きを加える工夫もされた。
現在では、サンフェルナンド市内の11の地区が競い合う形でランタンを製作し、フェスティバルで披露する。その数は5000個以上にも及び、色とりどりに染められたカピス貝がとてもキレイに光る。国内外から多くの観光客が訪れるこのイベントは、フィリピン最大かつ最も華やかなクリスマスフェスティバルとして知られている。
ランタンフェスティバルの優勝者には30万ペソ(約80万円)が贈られるが、優勝レベルの作品は100万ペソもの高額な制作費が発生するため、優勝作品をバラシて次回出品作の部材として再利用する。
〔取材協力・Clark Development Corporation (Tourism Office) and Department of Tourism Region 3 セブ・パシフィック航空〕
【編集:Eula Casinillo】