【その他の写真:樋口惠一総領事とワットクーカム校のプラコン・ピライセーンジャン校長との間で署名式を行った】
ワットクーカム校はチェンマイ県郊外に位置する公立学校。
家族構成や経済的な理由から自動車が利用できない家庭が大半を占め、ほとんどの子どもが保護者の運転する危険な乗り合いバイクで登下校しており、共働きや片親の保護者が急いで送迎する中で、入院を要する深刻な交通事故が度々発生している。民間の送迎サービスもあるものの、走行ルートや費用面の問題から利用できる家庭が限られているため、危険な乗り合いバイクでの送迎に頼らざるを得ない状況が続いている。
子どもたちの安全な登下校を可能とするスクールバス車両の整備が喫緊の課題となっていた。
この状況を改善するため、チェンマイ日本総領事館はワットクーカム校に対し、小型スクールバス整備にかかる総額2,280,000バーツ(約870万円)の支援を決定した。スクールバス1台を整備することで、経済的事情により車での登下校が困難な子どもの安全な交通手段が確保され、基礎教育環境の向上に寄与することが期待される。
【編集:af】