テットベリーの街にもう1つ観光客に人気のスポットがあります。
チャールズ皇太子が設立したブランド「ハイグローヴ(Highgrove)」のショップです!
チャールズ皇太子が自ら手掛けるオーガニック商品を扱うブランドで、その収益はプリンスオブウェールズのチャリティ財団へ寄付されます。すべての食品はチャールズ皇太子自ら試食試飲の上、承認があって商品化するという、正真正銘の英国王室ブランド。その証に「ハイグローヴ」の商品にはチャールズ皇太子の紋章に由来したロゴが使用されています。
そんな英国王室ブランドの「ハイグローヴ」が日本に初出店しました!
9月14日、日本橋三越本店新館の地下2階に「ハイグローヴ」のショップがオープン!日本初出店にあわせて英国大使館主催の日本初出店プレス向け発表会が開催されました。会場はハイグローヴの店舗に隣接しているフォートナム・アンド・メイソン(Fortnum & Mason)のティーショップ。
発表会当日は英国からハイグローヴのクリスティーン・プレスコットCEO(最高経営責任者)が来日し、スライドを使ってハイグローヴを紹介しました。
▼15年間ナショナルトラストの小売部門責任者だったクリスティーン・プレスコットCEO
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■お茶はすべてオーガニック!ヒマラヤで育てられた珍しい「グリーンダージリン」も
プレスコット社長のお話の後には試食会が行われ、さながらティーパーティーのようでした。
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会場の一角にはハイグローヴの紅茶などが試飲できるブースが!紅茶以外にもルイボスティーやハーブティーなどが用意されていました。
今回試飲したお茶は、プリンスオブウェールズブレンド(Prince of Wales)、アールグレイ、ルイボスティー、グリーンダージリンの4つ。
プリンスオブウェールズブレンドはアッサムとセイロンのブレンドティーで、水色(すいしょく)は澄んでいて味はしっかりしています。ほどよい渋みに華やかな味わいの紅茶で、ミルクをいれずに(できれば砂糖もなしの)ストレートで飲みたい紅茶です。
アールグレイのベースは中国紅茶と中国緑茶のブレンドで、やさしいお茶の味わいの上にベルガモットの香りが心地よい紅茶です。
お茶のラインナップには「グリーンダージリン」という珍しいお茶もありましたが、商品説明には次のような記載があります。
・オーガニックグリーンダージリン:
「ヒマラヤの高い高度で育てられた、若くて柔らかいほんのり緑色をした茶葉は、その独特な自然の甘さをとじこめるために丁寧に蒸されました。他の緑茶と違い、オーガニック特有の香りと、さわやかなマスカットのような味わいをお楽しみいただけます。」
水色は黄色に近い淡い緑色です。蒸し製緑茶とのことですが、水色だけみると釜炒り茶のようです。お味はぜひ体験してみてください。
お茶は全部で6種類用意されていてすべてオーガニック。他にもペパーミントハーブティー、レモンバーベナのハーブティーなどがありました。
■本場英国のジャムとビスケット・ショートブレッド
さらに、紅茶とともに会場内にはハイグローヴのジャムやビスケット・ショートブレッドが提供され、ジャムをつける一口大のトーストまで用意されていました。
・ジャムは8種類。すべてオーガニック。
レモンカード/ハイグローブハウスマーマレード/ブラッドオレンジマーマレード/オレンジマーマレード with シャンパン/オレンジマーマレード with ウィスキー/ラズベリー&ブラックベリージャム/ストロベリージャム with シャンパン/ストロベリージャム
定番のマーマレードやイチゴのジャムはもちろん美味しいですが、「オレンジマーマレード with シャンパン」、「オレンジマーマレード with ウィスキー」は、シャンパンとウィスキーそれぞれの芳醇さが加わり奥深い味わい。
たっぷりベリーが入った「ラズベリー&ブラックベリージャム」は、ベリーの甘さとプチプチの食感もよいジャムです。イギリスはベリー系のジャムがポピュラーですが、そのクオリティの高さがわかる一品です。
イギリス発祥のスプレッド「レモンカード」は、濃厚でクリーミーの中にほどよい酸味があり、パンとの相性もよさそうですが、紅茶と一緒に食べるとレモンティーのようです。
・ビスケット・ショートブレッドは3種類。
ビスケット(チョコチップ&ヘーゼルナッツ)/ショートブレッド(クロテッドクリーム)/ショートブレッド(チョコレート&ステムジンジャー)
イギリス(スコットランド)の伝統的なお菓子でもある「ショートブレッド」。
「ショートブレッド(クロテッドクリーム)」は、ザクザクとした食感が楽しい、クロテッドクリームが濃厚な味わいの焼き菓子です。
日本ではめずらしいチョコレートに2種類のジンジャーが加わった「ショートブレッド(チョコレート&ステムジンジャー)」は生姜の香りと風味が特徴的。紅茶と一緒に食べると、ジンジャーティーにチョコレートの甘みが美味しい、これまでにない味わいでした。
「ビスケット(チョコチップ&ヘーゼルナッツ)」は安定の味で、チョコとヘーゼルナッツの相性が抜群のみんなが好きな味です。
伝統的なイギリスのお菓子やジャムはどれも紅茶にあいます。
■日本のティーバッグより大きい!?ハイグローヴのお茶を淹れてみた
早速、家でハイグローヴの紅茶を淹れてみました。プリンスオブウェールズブレンドとアールグレイの2種類。リーフとティーバッグがありますがお手軽なティーバッグです。
日本でよく見るティーバッグと違い、紐とラベルがなく、サイズも若干大きめ。丸い形のティーバッグがかわいいです。
1箱の内容量100グラム40袋なので、1袋の茶葉は2.5グラム。スタッフの方の話ではティーポットで(およそ2杯分)いれるとよいそうです。
しっかり紅茶を味わいたいならプリンスオブウェールズ、香りを楽しみたいときはアールグレイがよさそうです。
手軽に本場英国の、チャールズ皇太子が認めた紅茶が淹れられるので、いつでも美味しいケーキやビスケットとともに優雅なティータイムを過ごせます。
ティーポットからカップに注ぐので、ティータイム感がグッと増します。女子会などで素敵なティーポットとカップで振舞ったら喜ばれそうです。
■プレスコット社長に聞いた“美味しいマッチング”はコレ!
「Highgrove」のロゴが目を引くショップの壁一面には紅茶やビスケットがずらっと並びます。
ハイグローヴは食品以外にも家庭用品、キッチン用品、ダイニング、クラフト、ガーデニングブック、アート、衣類など、様々なオーガニック商品を扱います。
プレスコット社長に英国本国での人気商品を聞いたところ、やはり「TEA!」とのこと。その中でも、プリンスオブウェールズブレンドが英国での一番人気!
日本のお客様にオススメする商品は?との問いには、「ラズベリー&ブラックベリージャムよ」との答え。このジャムにはショートブレッド(クロテッドクリーム)があうといったことも教えてもらいました。
紅茶にあわせるとしたら、プリンスオブウェールズブレンドにハウスマーマレードがベストマッチだそうです。
今回の日本出店はハイグローヴにとっては初の海外進出!
なぜ日本を選んだのかについては、日本のお茶文化が魅力で日本市場を選んだそう。そして、イギリス好きな人が多いということもあったようです。日本を選んでもらってなんだかうれしいですね。
最後に、日本の皆さんへのコメントをもらいました。
「ぜひ皆様にハイグローヴの商品を楽しんでもらいたい」と述べ、さらに「直接的ではないですが、商品を購入したことによってチャリティ団体に寄付されるので、ぜひご協力いただければと思います。」とのことでした。
チャールズ皇太子が立ち上げたブランドがあることにも驚きですが、自ら生産工場に視察にもいくほどこだわった商品たちです。
チャールズ皇太子のオーガニックブランド「ハイグローヴ」の紅茶やビスケットがこれからは日本でも買えます。ぜひプレスコット社長に教えてもらったマッチングを試してみては?
●おまけ:
日本橋三越新館のハイグローヴのショップには、チャールズ皇太子が描いた絵画のリトグラフ(レプリカ)が2枚飾られています。ハイグローヴでは毎年チャールズ皇太子の絵をリトグラフにして数量限定で販売しています。ちなみに、お値段は1枚2,500ポンド(約33万円)!?もちろん売上げはチャリティ財団に寄付されます。
レプリカとはいえチャールズ皇太子が描く絵画って?とちょっと気になりますよね。ぜひお店に行って見てみてください。
(satomin@日本茶インストラクター)
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