こんにちは、フレネシです。
先日、実家から庭で採れたざくろの実と鬼まんじゅうが送られてきました。
東海地方では秋から冬にかけて和菓子屋やスーパーで出回るおやつの定番ですが、東京では売っているところがなかなか見当たらず、上京して初めて地域限定のソウルフードであることを知ったのでした。
さて、そうした「まんじゅう」と呼ばれるお菓子には、地域ごとにさまざまな特色があるようです。「まんじゅう」といってもあんが入っていなかったり、大福のような生菓子だったり…。必ずしも小麦粉の生地であんを包んで蒸したものとは限らず、見た目も味も実に個性的。そんなご当地ならではのちょっと変わったまんじゅうについて、Twitterの投稿を元に情報を探ってみました。
この記事の完全版を見る【すべてのまんじゅうの画像付き】
●食べ比べしたくなる!知られざるご当地まんじゅう
・中華饅頭(北海道)…道民の葬式饅頭の定番。「中華」とありますが「中華まん」とは全くの別物。「中華」とはもともと、小麦粉と砂糖と卵を使った生地「中花種」の「ちゅうか」に由来しているそうです。
・けいらん(青森・秋田・岩手)…お吸い物に入っているのは、あんこの入ったまんじゅう。見た目が「鶏卵」に似ていることから「けいらん」と名づけられたそうです。
・ぶちょうほまんじゅう(岩手)…盛岡の郷土菓子。ゆべし生地の皮の中に黒蜜が入っています。
・くまたぱん(福島)…須賀川市の名物、くまたぱん。黒糖×餡に砂糖をまぶした殺人級の甘さ。
・きんとんまんじゅう(栃木)…白いんげん豆の粒あんを小麦粉の生地で包んで蒸した栃木のまんじゅう。
・焼きまんじゅう(群馬)…群馬県民が愛して止まない郷土料理。蒸した小麦粉生地の団子はパンに近い食感なのだとか。甘いたれを塗って焼いた香ばしい味わい。なお、「まんじゅう」といっても中には基本的にあんは入っていないようです。
・たまごまんじゅう(群馬)…藤岡名物、成田屋のたまごまんじゅう。甘い皮に煮玉子が丸ごと1つ入った豪快な饅頭。
・いがまんじゅう(埼玉)…一見、赤飯のおにぎりのようですが、その正体は饅頭。
・おこし型(新潟)…佐渡島の桃の節句の伝統菓子。木型に団子生地をつめ、餡を入れて型抜きしたものを椿の葉にのせて蒸し上げます。
・いがら餅(石川)…金沢ではお祝い事があると五色生菓子を贈る風習があるそうですが、いがら餅はそのうちの一つ。五色には「日」「月」「山」「海」「里」の恵の意味があり、いがら餅は「山」を象徴するのだとか。
・赤飯万十(長野県飯田)…あずきをたっぷり入れて炊き上げた赤飯をふかふかの皮で包んで蒸した、飯田市民のソウルフード。お祝い事の席には欠かせません。
・水まんじゅう(岐阜)…水の都、大垣のおいしい水で作ったプルプルの生菓子。
・みょうがぼち(岐阜)…美濃地方の郷土菓子。ソラマメの餡を小麦粉の皮で包み、みょうがの葉で巻いた美濃の夏の風物詩。
・鬼まんじゅう(愛知)…さつま芋の収穫のシーズンになると出回る愛知県民のソウルフード。家庭で作る手作り派も多く、秋のおやつの定番。
・はちみつまんじゅう(三重)…創業45年、蜂蜜まん本舗の名物饅頭。パリパリの皮としっとり餡、ほのかな蜂蜜の香りがたまらない、津市民のソウルフード。
・大手まんぢじゅう(岡山)…岡山といえば吉備団子をイメージしがちですが、地元民が挙って買うのはこちらなのだとか。
・鳥坂まんじゅう(香川)…「とっさかまんじゅう」と読みます。地元では行列ができるほどの人気。蒸したてが最高に美味しい酒まんじゅう。
・エチオピア饅頭(高知)…高知県民に長年愛されたエチオピア饅頭の近森大正堂は、後継者がいないため惜しまれつつも閉店に。そもそもなぜエチオピアなのかというと、1935~1936年にイタリアの侵攻に対し、粗末な武器で果敢に立ち向かうエチオピアに感動して、それまで作っていた饅頭を「エチオピア饅頭」と改名したとのこと。材料も製法もエチオピアとは関係ないそうです。
・白玉饅頭(佐賀)…「菓子のなかの刺身」という白玉饅頭は、お米100%の生地を使用したもちもちの生菓子。
・一〇香(長崎)…中が空洞の一風変わった中国伝来の焼き菓子。
・ういろう饅頭(大分)…大分の栗山堂で販売しているういろう饅頭。菊型のういろうにこしあんが入っています。ほんのり生姜風味。
・チーズミルクまんじゅう(宮崎)…『探偵ナイトスクープ』で取り上げられたこともある永月堂の饅頭。
・長饅頭(宮崎)…午前中には売切れてしまうという高岡町の名物。ちくわのような円筒型にほんのり甘いこしあんが詰まった、まんじゅうというよりは棒状の大福のような和菓子。
・のーまんじゅう(沖縄)…赤い字で「の」と書いてある、月桃の葉で包んで蒸した沖縄名物のあんまん。中はつぶあんだそうです。
さて、いかがでしたか?
日持ちしないがゆえに地元以外では知られることがないものも多いご当地まんじゅう。年明けすぐに会う予定があれば、年末年始に帰省する友人にリクエストして、食べ比べするのも楽しいかもしれませんね。
(フレネシ@シンガーソングライティングアニメーター)
先日、実家から庭で採れたざくろの実と鬼まんじゅうが送られてきました。
「鬼まんじゅう」というのは、角切りのさつま芋が大量にのった、愛知の郷土菓子。「まんじゅう」と言っても中にあんが入っているわけではなく、「さつま芋入り蒸しパン」といったところでしょうか。
東海地方では秋から冬にかけて和菓子屋やスーパーで出回るおやつの定番ですが、東京では売っているところがなかなか見当たらず、上京して初めて地域限定のソウルフードであることを知ったのでした。
さて、そうした「まんじゅう」と呼ばれるお菓子には、地域ごとにさまざまな特色があるようです。「まんじゅう」といってもあんが入っていなかったり、大福のような生菓子だったり…。必ずしも小麦粉の生地であんを包んで蒸したものとは限らず、見た目も味も実に個性的。そんなご当地ならではのちょっと変わったまんじゅうについて、Twitterの投稿を元に情報を探ってみました。
この記事の完全版を見る【すべてのまんじゅうの画像付き】
●食べ比べしたくなる!知られざるご当地まんじゅう
・中華饅頭(北海道)…道民の葬式饅頭の定番。「中華」とありますが「中華まん」とは全くの別物。「中華」とはもともと、小麦粉と砂糖と卵を使った生地「中花種」の「ちゅうか」に由来しているそうです。
・けいらん(青森・秋田・岩手)…お吸い物に入っているのは、あんこの入ったまんじゅう。見た目が「鶏卵」に似ていることから「けいらん」と名づけられたそうです。
・ぶちょうほまんじゅう(岩手)…盛岡の郷土菓子。ゆべし生地の皮の中に黒蜜が入っています。
・くまたぱん(福島)…須賀川市の名物、くまたぱん。黒糖×餡に砂糖をまぶした殺人級の甘さ。
・きんとんまんじゅう(栃木)…白いんげん豆の粒あんを小麦粉の生地で包んで蒸した栃木のまんじゅう。
・焼きまんじゅう(群馬)…群馬県民が愛して止まない郷土料理。蒸した小麦粉生地の団子はパンに近い食感なのだとか。甘いたれを塗って焼いた香ばしい味わい。なお、「まんじゅう」といっても中には基本的にあんは入っていないようです。
・たまごまんじゅう(群馬)…藤岡名物、成田屋のたまごまんじゅう。甘い皮に煮玉子が丸ごと1つ入った豪快な饅頭。
・いがまんじゅう(埼玉)…一見、赤飯のおにぎりのようですが、その正体は饅頭。
生地を多い尽くす赤飯がインパクト大の北埼玉の郷土菓子。
・おこし型(新潟)…佐渡島の桃の節句の伝統菓子。木型に団子生地をつめ、餡を入れて型抜きしたものを椿の葉にのせて蒸し上げます。
・いがら餅(石川)…金沢ではお祝い事があると五色生菓子を贈る風習があるそうですが、いがら餅はそのうちの一つ。五色には「日」「月」「山」「海」「里」の恵の意味があり、いがら餅は「山」を象徴するのだとか。
・赤飯万十(長野県飯田)…あずきをたっぷり入れて炊き上げた赤飯をふかふかの皮で包んで蒸した、飯田市民のソウルフード。お祝い事の席には欠かせません。
・水まんじゅう(岐阜)…水の都、大垣のおいしい水で作ったプルプルの生菓子。
・みょうがぼち(岐阜)…美濃地方の郷土菓子。ソラマメの餡を小麦粉の皮で包み、みょうがの葉で巻いた美濃の夏の風物詩。
・鬼まんじゅう(愛知)…さつま芋の収穫のシーズンになると出回る愛知県民のソウルフード。家庭で作る手作り派も多く、秋のおやつの定番。
なお、大分県にも「石垣まんじゅう」というよく似たさつま芋のお菓子があるようです。
・はちみつまんじゅう(三重)…創業45年、蜂蜜まん本舗の名物饅頭。パリパリの皮としっとり餡、ほのかな蜂蜜の香りがたまらない、津市民のソウルフード。
・大手まんぢじゅう(岡山)…岡山といえば吉備団子をイメージしがちですが、地元民が挙って買うのはこちらなのだとか。
・鳥坂まんじゅう(香川)…「とっさかまんじゅう」と読みます。地元では行列ができるほどの人気。蒸したてが最高に美味しい酒まんじゅう。
・エチオピア饅頭(高知)…高知県民に長年愛されたエチオピア饅頭の近森大正堂は、後継者がいないため惜しまれつつも閉店に。そもそもなぜエチオピアなのかというと、1935~1936年にイタリアの侵攻に対し、粗末な武器で果敢に立ち向かうエチオピアに感動して、それまで作っていた饅頭を「エチオピア饅頭」と改名したとのこと。材料も製法もエチオピアとは関係ないそうです。
・白玉饅頭(佐賀)…「菓子のなかの刺身」という白玉饅頭は、お米100%の生地を使用したもちもちの生菓子。
・一〇香(長崎)…中が空洞の一風変わった中国伝来の焼き菓子。
餡を入れて焼くのに、炊き上がりは空洞になっているという不思議な一〇香(いっこっこう)は、香ばしい風味が特徴。
・ういろう饅頭(大分)…大分の栗山堂で販売しているういろう饅頭。菊型のういろうにこしあんが入っています。ほんのり生姜風味。
・チーズミルクまんじゅう(宮崎)…『探偵ナイトスクープ』で取り上げられたこともある永月堂の饅頭。
・長饅頭(宮崎)…午前中には売切れてしまうという高岡町の名物。ちくわのような円筒型にほんのり甘いこしあんが詰まった、まんじゅうというよりは棒状の大福のような和菓子。
・のーまんじゅう(沖縄)…赤い字で「の」と書いてある、月桃の葉で包んで蒸した沖縄名物のあんまん。中はつぶあんだそうです。
さて、いかがでしたか?
日持ちしないがゆえに地元以外では知られることがないものも多いご当地まんじゅう。年明けすぐに会う予定があれば、年末年始に帰省する友人にリクエストして、食べ比べするのも楽しいかもしれませんね。
(フレネシ@シンガーソングライティングアニメーター)
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