夏にはエアコンが欠かせませんが、運転モードの冷房と除湿を見て「電気代が安いのはどちらだろう」と考えたことはありませんか。

実際、冷房と除湿では電気代が異なります。

どちらのほうが安いのか、家電メーカーの回答を参考にしてみましょう。

エアコンの電気代には『安い順』がある

高温多湿になる日本の夏では、エアコンの冷房機能も除湿機能も大活躍します。とはいえ、電気代が気になることも確かでしょう。「冷房と除湿、できれば安いほうを知りたい」と思うのは当然かもしれません。

家電メーカー・HITACHI(以下、日立)が公式サイトで回答している情報によると、電気代には『安い順』があるのだそうです。

この記事では日立の製品に搭載されている機能を例にご紹介しますが、お使いのエアコンの機能と比較しながら参考にしてみてください。

日立では、電気代が安い順を以下のように紹介しています。

「冷房」、「涼快」、「再熱除湿方式」(カラッと除湿)、「弱冷房方式」(ソフト除湿)の4つを、同じ設定温度で電気代を比較した場合は以下になります。

電気代の安い順
1.弱冷房方式(ソフト除湿)
2.冷房
3.涼快
4.再熱除湿方式(カラッと除湿)


日立 ーより引用

この結果を見てみると、「弱い除湿の電気代がもっとも安い」「しかしもっとも高くなるのも除湿機能」であることが分かります。

『冷房』『除湿』の2種類のみが搭載されたエアコンを使っているのであれば、「冷房のほうが安い」と考えておいて差し支えないでしょう。

日立製品搭載の冷房・除湿機能

日立のエアコンでは、一般的な冷房運転以外に『弱冷房方式(ソフト除湿)』、『再熱除湿方式(カラッと除湿)』、『涼快』の運転モードが搭載されています。それぞれの特徴を見てみましょう。

『弱冷房方式(ソフト除湿)』

除湿といっても弱めの冷房運転で湿気を取る構造のため、冷房方式の一種にカテゴライズされます。「冷房のほうが安い」という裏付けになりますね。

風量が控えめのため、冷房よりも電気代が抑えられるそうです。

『再熱除湿方式(カラッと除湿)』

日立では『カラッと除湿』と呼ばれる方式です。湿った空気を取り込んで湿気を取り除き、再度暖めて適温にしてから送風します。

空気を暖める過程があるぶん、冷房よりも電気代がかかるそうです。

『涼快』

優先的に室温を下げることに注目した機能で、一度部屋を涼しくしてから除湿を行います。除湿の方法は前述の『カラッと除湿』と同じ過程になるため、やはり電気代が冷房よりもかかるのだそう。

電気代は節約したいものの、快適な冷房環境も捨てきれない。そんな時には日立の解説を思い出して、状況とお財布に合った方法を選びましょう。

とはいえ、近年の日本の夏はあまりにも厳しい暑さが続いています。適切にエアコンを利用して、健康第一で過ごしてくださいね。

[文・構成/grape編集部]

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