充電式電池は充電すれば繰り返し使えるため便利ですが、電池を使うすべての製品に使えるわけではないことをご存じでしょうか。

実は、『エアコンのリモコン』にも使ってはいけないのだとか。

その理由を解説します。

エアコンのリモコンに充電式電池を使ってもいいのか

充電式電池は初期費用は高くなりますが、長期的な視点で考えると使い捨ての電池に比べて割安になります。

そのため、エアコンのリモコンも充電式電池に置き換えられればよさそうですが、エアコンのリモコンには「充電式電池を使ってはいけない」といわれています。

『三菱電機』の公式サイトでは、その理由を以下のように解説しています。

現在市販されている充電式電池のほとんどは、電圧が1.2Vです。

リモコンには電池を2本使用しますが、充電式電池を使用した場合、2本でも2.4Vとなり、十分に充電されている状態でもすぐに電池消耗の電圧になってしまいます。

そのため画面表示が薄くなったり、受信しにくくなったり、正常に動作しない可能性が推定されますので、ご使用は避けてください。


三菱電機 ーより引用

エアコンのリモコンには充電式電池は使用せずに、新しいアルカリ乾電池を使うようにしましょう。

充電式電池を使ってはいけないもの

エアコンのリモコン以外にも充電式電池が使えない機器はあります。知っておくことで、機械の故障や電池の消耗を防ぎましょう。

血圧計

充電式電池は初期電圧が1.2V程度とアルカリ乾電池に比べて電圧が低くなっています。そのため、上腕を加圧するパワーが不足するなど想定外の動作をすることがあります。

特に、血圧が高めの人は多く加圧する必要があるため、電圧が低い充電式電池を使うと血圧を正しく測定できなくなってしまいます。

密封構造の機器

『水中ライト』などの密封構造の機器も、充電式電池を使用してはいけません。

充電式電池の中でも急速に利用が広まっている『ニッケル水素電池』は、過放電になった場合、電池の内部から水素ガスが発生することがあります。

密封された機器ではガスをうまく逃がすことができないため、液漏れや機器の故障を引き起こす可能性があるのです。

「エアコンのリモコンに充電式電池を使ってはいけない」理由は分かりましたか。

取扱説明書にも『アルカリ乾電池使用』と記載されているため、充電式電池は使ってはいけません。

リモコン以外でも乾電池を電源とする機器を使う場合は、必ず推奨電池を確認してから使うようにしましょう。

[文・構成/grape編集部]

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