老若男女問わず好まれるチーズ。身近な食材ですが、『ナチュラルチーズ』『プロセスチーズ』はそれぞれ何が違うのか気になりませんか。
どちらもチーズであることは変わりませんが、違いを知るとチーズの奥深さに感心するかもしれません。
『ナチュラル』『プロセス』の違い
普段からチーズを食べている人でも、「ナチュラルチーズとプロセスチーズの違いを詳しく教えて」といわれたら迷うかもしれません。
2つの違いについて、人気のチーズ製品『QBB』を製造・販売している六甲バター株式会社が自社サイトで解説していました。
まずは『ナチュラルチーズ』について見てみましょう。
乳(牛乳、山羊乳、羊乳など)に乳酸菌や凝乳酵素(レンネットなど)を加え、水分(乳清、ホエイなど)を除いて作ります。そして熟成方法・期間の違いによって個性が生まれます。
六甲バター株式会社 ーより引用
作り方はナチュラルチーズの種類によって異なり、塩水やワインなどで洗うもの、カビや酵母を繁殖させるものなど、1千種類もあるのだとか。
また、ナチュラルチーズは熟成が行われるのも特徴です。熟成が進むと風味が変化するため、同じチーズでもさまざまな味わいが楽しめます。好みの食べ頃を見つけるのも、ナチュラルチーズならではの楽しみかも知れません。
一方、プロセスチーズには以下のような特徴があるそうです。
1種類または数種類のナチュラルチーズを粉砕し、その後加熱溶融、乳化して作ります。
六甲バター株式会社 ーより引用
つまり、プロセスチーズはナチュラルチーズを加熱して溶かし、乳化させたものなのです。
プロセスチーズにすると加工しやすさが向上したり、風味が一定になったりなど、日常生活で使いやすいメリットが生まれるそうです。
また、保存性が高くなるため、ご家庭で「食べたい時に食べたいだけ」ができるのも嬉しい一面ではないでしょうか。
含まれている乳酸菌にも違いが生まれる
チーズは乳酸菌も含まれている食品です。乳酸菌といえば、お腹の健康に欠かせない嬉しい成分ですよね。
ナチュラルチーズの場合、製造過程のスタート段階で乳酸菌を加えます。熟成しても乳酸菌は生きたまま摂取できるため、お腹の調子を気にする人は、ナチュラルチーズを食生活に取り入れてみるのもいいかもしれません。
一方、プロセスチーズは加熱の過程があるため、乳酸菌は死滅してしまいます。しかし、加工性や保存性、風味の保ちやすさといったほかのメリットもあるため、手軽に乳製品を取りたい時や、料理のバリエーションを増やしたい時などに大活躍するでしょう。
ナチュラルでもプロセスでも、チーズはチーズならではのおいしさやメリットをいくつも味わえます。普段は食べないタイプのチーズも、機会があればぜひ試してみてはいかがでしょうか。
[文・構成/grape編集部]