秋から冬にかけて旬を迎える、サトイモ。カットしたら、断面に赤い筋や斑点が入っていることがありますよね。
通常のサトイモの色とは違うため、戸惑うかもしれませんが、なぜこのような状態になるのでしょうか。
日本有数のサトイモの産地である、埼玉県の農業協同組合『JAいるま野』に聞いてみました。
サトイモに赤い筋や斑点が入る原因
『JAいるま野』にサトイモに入っている赤い筋の正体を聞いたところ、「サトイモに含まれている成分が変色したもの」とのこと。
サトイモにはアントシアニンというポリフェノールが含まれています。アントシアニンがなんらかの理由で酸化すると、色が赤っぽく変わるため、サトイモの中に赤色の筋や斑点が生じるのです。

※写真はイメージ
では、なぜアントシアニンが酸化してしまうのでしょうか。『JAいるま野』に聞くと…。
サトイモを収穫してから日数が経っていたり、温度が低い環境で保存していて低温障害を起こしたりすると、成分が変色することがあります。
断面に赤い筋や斑点が入っていても食べることは可能です。
ただし、サトイモの状態によっては、食べるのを避けたほうがいいケースもあるといいます。
通常、生のサトイモは硬さがありますが、触った時にブニョブニョしている場合は、食べてもおいしくありません。
また、芽が伸びているサトイモも同じくおいしくありませんから、食べないほうがいいでしょう。
サトイモに赤い筋や斑点があっても食べることはできますが、柔らかすぎたり、芽が伸びていたりした場合は、食べるのを避けましょう。
[文/デジタル・コンテンツ・パブリッシング・構成/grape編集部]
取材協力JAいるま野