アイスコーヒーなどのおともとして、カフェでも提供されるガムシロップ。
しかし、家庭だと「ガムシロップを切らしてしまった…」ということもあるでしょう。
実は、ガムシロップの代わりになる意外な調味料があることを知っていますか。
キング醸造株式会社(以下、キング醸造)のウェブサイトには、ガムシロップの代わりにみりんが使えることが記載されています。
本みりんでも、鍋でしっかりと煮きって使用すれば、そのまま使っても問題ありません。鍋で煮立たせる作業が面倒に感じる場合は、電子レンジで加熱する方法がおすすめです。
注意点として、本みりんを一度にすべて煮きることは避けましょう。基本的に使用する分量のみを煮きり、早めに使い切ることがポイントです。
本みりんを煮詰めてシロップとしてアイスや団子にかけても、特有のまろやかな甘みやうまみを楽しめます。
日の出みりん ーより引用
普段は料理の旨み出しや照り出しに使うみりんですが、コーヒーとも本当に合うのでしょうか。実際に試してみました!

みりんには14度前後のアルコールが含まれています。ガムシロップの代わりにする場合は、アルコールを飛ばしてから使用しましょう。
今回は大さじ2杯のみりんを500Wのレンジで、1分ほど加熱して煮詰めました。

粗熱が取れたら、アイスコーヒーに入れましょう。

飲んでみたところ、砂糖のとがった甘味と異なり、まろやかな甘さを感じます!
ガムシロップよりも若干多めの量を入れましたが、甘さはガムシロップよりも控えめで、『微糖』程度の甘みです。
しっかりした甘さがあったほうが好きな人は、多めに入れたほうがいいかもしれません。
ちなみに、みりん風調味料も同様に使うことができます。
キング醸造によると、アルコールが含まれているみりんと違い、ほとんどのみりん風調味料はそのまま使えるといいます。
本みりんが14%程度のアルコールを含んでいることに対して、みりん風調味料は1.0%未満に仕上がっているのが特徴です。そのため、加熱せずそのまま使用してもアルコールが気になることはありません。
加熱処理が要らないみりん風調味料であれば、煮物などの料理に使用するだけではなく、料理の仕上げやお菓子のシロップとしてもご使用できます。ヨーグルトやフルーツポンチにかければ、美味しく楽しめます。砂糖の代わりに使用するのも良いでしょう。
日の出みりん ーより引用
こちらも試したところ、ガムシロップよりもまろやかさがあるものの、みりんよりすっきりした味わいです。

筆者の感想として、甘味は強い順に、ガムシロップ、みりん風調味料、みりん、コク深さはみりん、みりん風調味料、ガムシロップの順という印象でした。
個人的には、甘さとコクのバランスが取れた、みりん風調味料が一番好みです!
アイスコーヒーにはガムシロップの一択だと思っていましたが、みりんやみりん風調味料がこんなに合うなんて驚きでした。
メーカーによってみりんの甘さやコク、味わいが異なるので、好みのものを探してもいいかもしれませんね。
「コーヒーにはガムシロ派」という人も、みりん入りのコーヒーを試してみませんか。
[文/キジカク・構成/grape編集部]