冬はミカンがおいしい季節。甘くておいしいミカンをたくさん食べたいですよね。

ミカンを食べる時、「揉むと甘くなる」という話を聞いたことはありませんか。この噂は本当なのか、気になるところ。

そこで、1911年に和歌山県の観音山を開墾してミカンを植えて以来、ミカンを生産してきた『観音山フルーツガーデン』の6代目当主・児玉芳典さんに取材しました。

ミカンを揉むと甘くなる? 農家に聞いた『真偽』に目からウロコ
観音山フルーツガーデンの写真

※画像提供:観音山フルーツガーデン

ミカンを揉むと甘く感じる!

ミカンを揉むことについて、児玉さんから、このようなアドバイスをもらいました。

揉んですぐには味は変わらないのですが、揉んでから1~2日置くと、酸味が薄らぐということはあります。

糖分が増えるわけではないのですが、酸味が薄らぐぶん、相対的に甘みをより感じるようになることがあります。

ただ1~2日で食べきらないと味の劣化が進みますので、食べるぶんだけ揉んでください。

ただし、以下のような注意点もあるそうです。

あまり強く押しすぎると、皮が破れることがあります。皮が破れない、形が変わらない程度に手全体で実を包んで、転がしながら、優しく揉んでもらうといいです。

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※画像提供:観音山フルーツガーデン

また、食べる前にお湯に浸けると甘くなることもあるそうです。この場合もやはり、酸味が和らいで相対的に甘みを感じやすくなるという効果が得られるといいます。

児玉さんによると「食べる直前に40℃くらいのお湯に10分くらい浸けるといい」とのことでした。

ただし、お湯に浸けたミカンはその場で食べきることがポイント。残したままだと味が劣化してしまいます。

ミカンの酸味を抑えて食べたい人は試してみてくださいね。

[文/高橋モータース@dcp・構成/grape編集部]

取材協力観音山フルーツガーデン
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