メイクには人それぞれの好みややり方があります。

ほとんどのパーツにブラシを使う人もいれば、手指やスポンジ、パフなどを組み合わせる人もいるでしょう。

使う頻度に関係なく、一度使ったブラシに共通するのは『思いのほか汚れている』ことです。

メイクアップアーティストの『藤嶋遥』(haruka__makeup1010)さんのInstagramでは、メイクブラシの日常的にできるお手入れ、月に一回のスペシャルお手入れを紹介しています。

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メイクブラシは雑菌の温床になる

メイクブラシにはファンデーションやアイシャドー、フェイスパウダーなどに加え、皮脂や汗、保管環境によっては埃も付着しています。

これらが放置されることで繁殖するのが『雑菌』です。

雑菌が付いたブラシが肌に付くと肌トラブルを引き起こすだけでなく、メイクの仕上がりも悪くなります。

メイク後に、ブラシを手のひらやティッシュに当てて汚れを落としている人もいるかもしれませんが、それだけでは汚れと雑菌を取り除けません。

『毛先が汚れてきたら洗う』ことに加え『月に一回のスペシャルケア』をして、清潔さだけでなくブラシの質も維持させましょう。

専用クリーナーを使った日々のケア

メイクブラシの主な汚れは『油分』です。

洗剤を使うことで汚れをしっかり落とせますが、食器用洗剤はメイクブラシのお手入れに向かないので使わないようにしましょう。

意外と知らないメイクブラシの正しい洗い方 洗剤を使ってしまうと…?
食器用洗剤を使ってメイクブラシを洗うことを注意する画像

藤嶋さんがおすすめするのは、世界的に知られるカナダのコスメブランド『M.A.C』の『ブラシクレンザー』です。

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おすすめのメイクブラシ洗剤を手に持った写真

コットンやティッシュを用意し、『ブラシクレンザー』を適量出します。

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コットンにブラシクレンザーを適量出す様子

『ブラシクレンザー』が付いている所にブラシの毛先を当て、くるくると回しましょう。

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ブラシクレンザーを出した箇所にメイクブラシの毛先をくるくる回す様子

しばらくすると、コットンの色が変わってきます。ブラシの汚れが落ちたら完了です。

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コットンにメイクブラシについた汚れが付いている様子

すべてのブラシのお手入れが終わったら、ブラシスタンドなどに立てて自然乾燥させましょう。

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メイクブラシを立てて乾燥させる様子

シャンプーを使った月に一回のスペシャルケア

メイクブラシクリーナーもある程度の汚れを落とせますが、月に一度はブラシ全体をしっかりと洗いましょう。

用意するのは『髪の毛用のシャンプーとコンディショナー』です。

まず、乾いた状態のブラシにシャンプーを付けます。

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メイクブラシに指先に出したシャンプーを付ける様子

シャンプーが全体に行き渡ったら、ブラシを手のひらに当てて上下に動かしましょう。

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手のひらの上でメイクブラシを動かす様子

しばらくすると泡の色が変わってきます。

泡に白さがなくなったら指の腹でブラシを押し、ブラシの中にある泡をかき出すように指を外側へ動かしましょう。

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指先でメイクブラシについたシャンプーの泡を押し出す様子

これを何度か繰り返したら、流水で流します。

毛の流れに逆らって流すとブラシがダメになってしまうので、水の当て方はもちろん、流し方にも注意しましょう。

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メイクブラシの毛先に流水を当てて洗い流す様子

指の腹を使って水気を軽く絞ります。

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指の腹を使ってメイクブラシの水気を切る様子

次はコンディショナーです。

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指先にコンディショナーをのせた様子

コンディショナーは、指を使って『もみ込む』ようになじませていきます。

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メイクブラシの毛先にコンディショナーを揉みこんで馴染ませる様子

全体に行き渡ったら、流水で流していきましょう。

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メイクブラシの毛先を流水で洗い流す様子

コンディショナーを落とし切ったら指の腹で水気を絞り、タオルでさらに水気を取ります。

力を入れるとブラシがダメになってしまうので、『優しく押す』を意識しましょう。

意外と知らないメイクブラシの正しい洗い方 洗剤を使ってしまうと…?
タオルでメイクブラシの毛先の水気を取る様子

濡れたメイクブラシを立てて乾燥させると、毛と柄の接地部分に水がたまってしまいます。

接地部分は最も乾きにくい部分のため、スペシャルケアでは『ブラシを立てて乾かさない』ようにしましょう。

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メイクブラシを乾かすときに注意することを書いた画像

ブラシの乾燥は『風通しのいい場所』でするのが基本です。

手軽さを求める人には、収納ケースの上に置いて乾かす方法が向いています。

ただ置くだけだと接地部分に水がたまってしまうので、毛の部分を突出させた状態で乾かすようにしましょう。

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収納ケースの上にメイクブラシを置いて毛先部分だけ突出した状態にした様子

オーソドックスな方法を求める人には、つり下げ乾燥がおすすめです。

つり下げる場所を作る手間はありますが、ブラシの頭を下にすることで効率よく乾かせます。

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メイクブラシを吊り下げて乾燥させる様子

メイクブラシのお手入れは使う種類が多いほど面倒になりますが、肌への影響やメイクの仕上がりを考えると定期的に行うのが理想です。

藤嶋さんはお風呂に入るついでにメイクブラシを洗っているそうなので、月末に『ブラシシャンプーデー』を設けてみてはいかがでしょうか。

[文・構成/grape編集部]

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