冷凍庫の中にいろいろな食材を入れて保存している人は多いでしょう。

使う時に取り出してみると、冷凍うどんや肉などが白く変色していることがありますよね。

なぜ冷凍食品が変色してしまうのでしょうか。また、変色した冷凍食品は食べても問題ないのかも気になるところです。

一般社団法人日本冷凍食品協会(以下、日本冷凍食品協会)協力のもと、冷凍保存した食品の変色について紹介します。

食品の変色は『冷凍焼け』によるもの

日本冷凍食品協会によると、冷凍食品が変色する現象は『冷凍焼け』といい、「食品の水分が抜けたり、酸化したりすることで起こる現象」とのこと。

実は冷凍庫の中は乾燥しています。例えば、冷凍庫内の氷が時間の経過とともに小さくなっていくのは、乾燥によって氷が少しずつ気体になるからです。

これと同じ現象が冷凍庫内の食品にも起こります。

パッケージングされた状態であっても、冷凍庫内に長く入れっぱなしにしていると、中身の水分が抜けたり、酸化したりして冷凍焼けが起こるのです。

ちなみに、乾燥した状態だと酸化がしやすいといわれています。

冷凍焼けした食材、食べられる?捨てるべき? 日本冷凍食品協会の『正解』は…
冷凍うどんの写真

※写真はイメージ

では、冷凍焼けした食品は食べてもいいのでしょうか。日本冷凍食品協会によると…。

食べられないわけではありませんが、食品から水分が抜けているので、パサパサして品質が落ちている可能性が高いです。

食べられるということと、おいしいということは別です。

品質が変わって硬くなるなど、本来のおいしさが損なわれている可能性があるため、「冷凍食品は冷凍焼けしてしまう前に、早めに食べるのが大切」とのこと。

冷凍庫の中の食品が変色するのは、食品内の水分が抜けたり、酸化したりして起こる『冷凍焼け』という現象が原因でした。

長く保存していると起こりやすくなるため、早めに消費するほか、冷凍庫内に何があるのかを把握し、庫内の整理をすることも忘れないようにしたいですね。

[文/大西トタン@dcp・構成/grape編集部]

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