和食の人気メニューである焼き魚。家で焼く場合、「グリルで焼くとくっ付くので、後片付けが面倒」という人もいるでしょう。
グリルを使わずに手軽に焼く方法があれば、助かりますよね。
魚をおいしく焼く方法について、豊富な魚料理を販売する『おさかな料理の柴田屋』に取材しました。『おさかな料理の柴田屋』は各種魚料理を手掛けるプロです。
家で簡単に魚を焼く方法
『おさかな料理の柴田屋』に「家で簡単に魚を焼く方法」を聞いたところ、以下の回答がありました。
魚を簡単に焼く方法として、両面焼きグリルやオーブントースター、スチームコンベクションオーブンなどがありますが、おすすめは断然フライパン。理由は機材に魚の臭いや汚れが残りにくいからです。
プロの料理人さんに聞くと、魚の焼き方は遠火でじっくりが基本。
熱した網の上に魚を置いて炭火で焼くと、余計な水分や脂も落ちて、その落ちた脂の煙で燻(いぶ)されてより風味も出てきます。そのため、炭火で魚を焼くとおいしいのです。
しかし、本格的な調理は器材や時間の問題もありますし、調理や後片付けのことまで考えると、自宅で炭火焼きは大変ですよね。
思った以上においしく焼けて、後片付けがラクチンなフライパンでの調理は、タイムパフォーマンスで考えるとかなり優秀な調理方法ではないかなと思います。

※写真はイメージ
『おさかな料理の柴田屋』によれば、フライパンでおいしく焼き魚を作る方法は、以下の3ステップとのこと。
1.クッキングシートやアルミホイルを敷く

画像提供:おさかな料理の柴田屋
クッキングシートを使う時の注意点として、燃える恐れがあるので、コンロでは使わないでください。本記事では、IHクッキングヒーターであれば対応可能なクッキングシートを使用しています。
また、強火だと耐熱温度を超える恐れがあるので、弱火で様子を見ながら焼いてください。
クッキングシートがない場合はアルミホイルを敷いても構いません。これらをシートとして敷くことで後片付けが楽になります。
2.魚をのせて蓋をし、弱火で加熱する

画像提供:おさかな料理の柴田屋
クッキングシートの上に魚をのせたら、弱火で3~4分焼きます。
『おさかな料理の柴田屋』によれば、フライパンで魚を焼く際の『一番のコツ』は、蓋をして弱火でじっくり焼くことです。
「蓋をするのは蒸気を利用してしっかりと加熱するため。蒸すような状態になるので、魚の水気も必要以上に蒸発せず、ふっくらとおいしい仕上がりになります」とのこと。
3.裏返して同じように焼く

画像提供:おさかな料理の柴田屋
フライパン自体もしっかり熱せられている状態のため、裏返したら弱火で3~4分焼くとでき上がりです。
クッキングシートを敷いているので汚れもほぼなく、このままシートを取り外してゴミ箱に捨てれば片付けも簡単とのこと。
IHクッキングヒーターでも、ガスコンロでも基本的な手順は同じです。ただし、ガスコンロを使う場合は、フライパン専用のホイルを使ってください。
※本記事では10段階加熱レベルのあるIHクッキングヒーターを使用。弱火にあたる『3』で設定し、両面合わせて7~8分加熱しています。
ちなみに、クッキングシートを敷かなくてもできるそうで、『おさかな料理の柴田屋』からは以下のアドバイスがありました。
テフロン加工のフライパンを用いて直火で焼くと、当然ながら焦げなどの焼き跡がフライパンに残ります。しかし、軽く水洗いするだけできれいに取れます。
「毎回クッキングシートを使うのはもったいない」と感じるようでしたら、フライパンに直接魚をのせて焼いても大丈夫です。
「グリルを使わずに焼き魚を食べたい」という人は、フライパンを使って焼いてみてはいかがでしょうか。
[文/高橋モータース@dcp・構成/grape編集部]