ネット通販をよく利用していると、気付かないうちに段ボールがどんどんたまってしまうことがあります。
段ボールをまとめて処分しようとひもで縛ったものの、緩んでしまってバラバラになってしまった経験がある人も多いのではないでしょうか。
段ボール箱の製造と販売を手掛ける株式会社アースダンボール(以下、アースダンボール)のウェブサイトから、段ボールのひもが緩む原因と緩まない結び方を紹介します。
段ボールのひもが緩む原因
しっかりと固定できていたように見えても、後から緩んで段ボールが崩れてしまうのには、いくつかの原因があります。
まず考えられるのが、『ひものかけ方の手順に沿っていない』ことです。
段ボールを縛る時には基本の手順があり、それを守らないと十分に締められず、安定しない状態になってしまいます。
次に重要なのが、『ひもの長さ』です。段ボールの大きさに対してひもが長すぎたり短すぎたりすると、引き締めが不十分になり、結果的に緩んでしまうことがあります。
さらに、『段ボールの形状やサイズに合った結び方になっていない』ことも、ひもが緩む原因の1つです。
こうした原因を理解し、正しい手順でひもを結ぶことで、段ボールをしっかりと固定できます。
段ボールのひもが緩まない結び方2選

※写真はイメージ
段ボールのひもが緩みにくい結び方には主に2つあります。
1.十字掛け
新聞や雑誌をまとめる時によく使われる、十字にひもをかける安定感のある結び方です。
比較的小さなダンボールや手先が器用でない人におすすめの結び方です。
アースダンボール ーより引用
アースダンボールが紹介する十字掛けは、『垣根結び』と組み合わせた手順です。
まずひもを半分に折ったら右手で段ボールの中央部分に当て、左手で長辺の端まで長さを取ります。
右手はそのまま中央で押さえ、左手を反時計回りに90度動かし、右手のひもを短辺方向に2周巻き付けましょう。
次に、左手に持った短いひもを手前に、右手に持った長いひもを奥にして交差させます。
左手でひもを持ったまま段ボールの短辺に置き、右手のひもを長辺方向に2周巻き付けましょう。
段ボールの上面で交差しているひもの下にひもを通し、両方のひもをグッと引いて締めます。
右手に持っているひもを左手のひもに1周巻き付けた後、左右のひもを手で持ち替えましょう。
右手のひもを、左手のひもでできた輪の中に下からくぐらせます。
最後に右手のひもを引き抜いたら、両方のひもをしっかり締めて結び目を作りましょう。
2.キの字掛け

※写真はイメージ
長さのある段ボールをまとめたい時に便利なのが、キの字掛けです。
キの字掛けは、十字に交差する結び目が2つできるため、長さのあるダンボールの紐掛けに向いている結び方です。
アースダンボール ーより引用
ただし、途中で段ボールを裏返す工程があるため、壊れやすい中身が入っている場合は注意が必要です。
段ボールの長辺の下から3分の1あたりの位置に、底からひもを上へ通します。上面では、短いほうのひもを手前に、長いほうのひもを奥にして交差させましょう。
次に、長辺の上から3分の1あたりでも同様に底からひもを通し、先ほどと同じようにひもを交差させて十字を作ります。
段ボールを裏返し、2本のひもの下に長いひもを通して交差させましょう。
その後、段ボールを表側に戻します。
段ボールの角部分で、短いほうのひもを箱の内側に折り返しましょう。
折り返したひもに長いひもを巻き付けたら、そのひもを段ボールにかかっているひもの下にくぐらせます。
さらにそのひもを、折り返し部分にできた穴に下から通しましょう。
最後に左右のひもをしっかり引いて締めたら完成です。
この2つの結び方を身につけておけば、ひもが緩んでしまう悩みも解消されるでしょう。手先の器用さや使用する場面に応じて、ぜひ使い分けてみてください。
[文・構成/grape編集部]