天気のよい休日に、ハイキングやキャンプなどに出かける人も多いでしょう。
春休みやゴールデンウィークなどまとまった休みがあると、自然豊かな場所を訪れたくなるものです。
しかし、アウトドアを楽しむためには安全対策の知識を身につけることも大切です。
本記事では、身近な植物に潜む危険性について一般社団法人Flower Works Japan(以下、Flower Works Japan)のウェブサイトを元に解説します。
紫色の実を見つけても触らないで!

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ハイキングやキャンプなどで自然豊かな場所に行くと、普段見慣れない植物を目にすることが多くあります。
見たり触ったりしたくなるものですが、なかには毒性がある植物も存在するため注意が必要です。
例えば、きれいな紫色の実が特徴的な『ヨウシュヤマゴボウ』は、全草が有毒です。Flower Works Japanのウェブサイトでは、次のように注意喚起しています。
果実と根に毒があります。
ヤマゴボウという名から食用と勘違いして誤食し食中毒を起こす例があります。ヤマゴボウ漬けとよばれ販売されているものはヨウシュヤマゴボウとは全く別の植物です。ブドウのような実がなりますが、汁液で皮膚がかぶれることもあります、子供がおままごとに使ったり誤食しないように注意しましょう。
Flower Works Japan ーより引用
『ヨウシュヤマゴボウ』は、誤って食べると吐き気や下痢、腹痛などの症状を引き起こす場合があります。また、重篤化すると死に至る可能性も。
特に、小さな子供がうっかり食べてしまわないよう、細心の注意をはらいましょう。
有毒植物を口にしてしまったら?

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自然豊かな場所には、さまざまな植物が存在します。食べられる種類か分からないものは、絶対に口にしないようにしましょう。
見た目が似ている植物も多いため、素人が種類を見分けることは困難です。
万が一、有毒植物を口にしてしまったら次の行動をとりましょう。
・すぐに吐き出す。
・口をゆすぐ。
・水分を補給する。
・病院を受診する。
・原因と思われる植物を持参する。
水分補給は、体内の毒を薄める目的があります。特に、緑茶には胃腸の粘膜を保護するタンニンが含まれるため、より効果的でしょう。
口にした植物を持参して病院を受診すれば、毒の特定がしやすく、すぐに治療に取りかかれます。
しかし、まずは疑わしきものは口にしないことが重要。リスク管理を徹底し、アウトドアを楽しんでくださいね。
[文・構成/grape編集部]