洗濯をする時、洗濯機で洗えるものと洗えないものに正しく分けていますか。
「これなら洗えるだろう」と思っていた素材が、洗濯機では洗えないこともあるようです。
洗濯機の故障や衣類の傷みの原因になるため、洗濯する前に、洗えないものを正しく知っておきましょう。
本記事では企業のウェブサイトを参考に、洗濯機で洗えないアイテムについて詳しく解説します。
洗濯機に入れてはいけないのは『防水性』のもの

※写真はイメージ
一般社団法人日本電機工業会(以下、日本電機工業会)のウェブサイトでは、「防水性の衣料や繊維製品を、洗濯機で洗濯、脱水しないように」と明記しています。
防水性の衣類や繊維製品を洗濯機で洗うと、以下のような思わぬトラブルが起こる可能性があるため注意が必要です。
脱水時の異常振動により、洗濯物がとび出したり、衣類が損傷したり、時には洗濯機や周囲の壁や床などを破損することがあり大変危険です。また洗濯機が転倒することもあります。
日本電機工業会 ーより引用
防水性の衣類や繊維製品は意外に多く存在します。特に以下のようなアイテムは洗濯機に入れないようにしましょう。
・オムツカバー
・サウナスーツ
・ウェットスーツ
・レインウェア
・寝袋
・キルティング
・スキーウェア
・自転車、バイク、自動車のカバー
・レジャーシート
・おねしょシーツ など
しかしなかには、「防水性かどうか分からない」というものもあるでしょう。そのような時は、日本電機工業会が提案する方法で確認してみましょう。
防水性の衣料・繊維製品かどうかわからないときは、繊維製品に口をつけて息を吹き込んで下さい。空気が通らないものは防水性の衣料・繊維製品です。
日本電機工業会 ーより引用
水を通しにくい防水性ならではの気密性を逆手に取った方法です。
『引火性物質』にも要注意
洗濯NGの衣類は、防水性のものだけではありません。『引火性物質が付着した衣類』は洗わないということについても、日本電機工業会は注意喚起をしています。
『引火性物質』とは、ガソリン、灯油、ベンジン、アルコール、シンナーなどのことです。
このような成分は洗濯機で手軽に落としたい頑固な汚れではありますが、洗濯機での洗濯には向いていません。
特に、乾燥機を使う場合には危険度が高まる可能性も。乾燥機で熱された引火性物質が、自然発火してしまう恐れがあります。
防水性の衣類や繊維製品、引火性物質が付着した衣類など、「今までは洗濯機で洗濯しても大丈夫だった」と思う人もいるかもしれません。
しかし実際にはさまざまな危険があるため、安全に洗濯機を使うためにも、日本電機工業会の解説を参考にしてトラブルを防ぎましょう。
[文・構成/grape編集部]