春から初夏の短い期間が『新ジャガイモ』の旬。甘みが強く、皮ごと食べられる点が特徴です。

ただし適切に扱わなければ、思わぬ危険を招く恐れがあるため、注意しなければなりません。

本記事では、新ジャガイモを食べる際の注意点を紹介します。

緑に変色した新ジャガイモには注意!

「加熱してもダメ」 新ジャガイモの注意点に「知らなかった」
たくさんの新ジャガイモ

※写真はイメージ

気付くと、野菜室で保存していた新ジャガイモから、芽が出ていたという経験はありませんか。

新ジャガイモは、普通のジャガイモよりも水分が多いため日持ちしません。1~2週間程度で芽が出たり、表面が緑色に変色したりすることはよくあります。

発芽や変色を起こした新ジャガイモには注意が必要です。さまざまな事故や事件の情報を発信している、東京都保健医療局は、以下のように説明しています。

ジャガイモは、塊茎の部分を食用としますが、発芽部分や緑色部分には有毒物質のソラニンを多く含みます。このソラニンを多量に含んだ部分の除去が不完全だと中毒を起こします。


東京都保健医療局 ーより引用

発芽や変色を起こした部分には、天然毒素の『ソラニン』が含まれており、食べると吐き気や嘔吐、下痢、目まい、などの症状を引き起こす可能性があるそうです。

さらに、ソラニンは加熱しても分解されないのため、「火を通せば安心」とは限りません。

芽が出た部分や緑に変色した部分は、皮ごと厚めに剥き、しっかり取り除いてから調理することが大切です。

新ジャガイモの正しい保存方法は?

「加熱してもダメ」 新ジャガイモの注意点に「知らなかった」
新鮮な新ジャガイモ

※写真はイメージ

皮が薄くてみずみずしい新ジャガイモは、通常のジャガイモよりも傷みやすい点に注意が必要です。

「大袋で買っても使い切れずに腐らせてしまいそう」と、購入をためらう人もいるかもしれませんが、保存方法を工夫すれば長持ちさせられます。

新ジャガイモを長持ちさせる保存のポイントは次のとおりです。

・付いている土や汚れを取り除き、1つずつ新聞紙に包む。

・風通しがよく、直射日光が当たらない場所で保存する。

新ジャガイモは湿気に弱い野菜なので、新聞紙で包んで湿気から守ったうえで保存するのがポイント。

野菜室で保存する場合は、新聞紙で包み、さらにジップ付きの保存袋に入れましょう。

なお、新ジャガイモは水分が多いため、そのまま冷凍すると食感が損なわれます。加熱したものを潰して冷凍すると、風味も損なわれにくくなるのでおすすめです。

『新ジャガイモ』は旬の時期が短いため、ついついまとめ買いしがちです。傷みやすいことを忘れずに、正しく保存して新鮮なうちにおいしくいただきましょう。

万が一、発芽したり変色したりした場合は、その部分をきれいに取り除いてから調理してくださいね。

[文・構成/grape編集部]

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