コーヒーメーカーやドリップなどでコーヒーを入れた後、コーヒー粉をどうしていますか。

一度抽出したコーヒー粉は使えないので、多くの人がそのままゴミ箱に捨ててしまっているかもしれません。

インスタントコーヒーやスティック飲料などの製造と販売を手がける、味の素AGF株式会社のウェブサイトから、抽出後のコーヒー粉を再利用する方法を紹介します。

コーヒー粉は天然の脱臭剤になる!

「これ捨ててた…」 コーヒー粉の再利用が「脱臭剤として最強だった」
ドリップコーヒーを入れている様子

※写真はイメージ

コーヒー豆には周囲のにおいを吸収する特性があります。摘出後のコーヒー粉にもその性質は残り、中でも『アンモニア臭』の吸収率が高いのだそう。

その実力は高く、ぬれている状態であれば活性炭の約5.0倍、乾燥していても約2.3倍です。

活性炭は冷蔵庫やクローゼット、シューズボックスなどさまざまな脱臭剤に使われているので、それを超えるのであれば使わない手はないでしょう。

脱臭剤の作り方

「これ捨ててた…」 コーヒー粉の再利用が「脱臭剤として最強だった」
コーヒー粉とフィルターに入れたコーヒー粉の写真

※写真はイメージ

コーヒー粉を使った脱臭剤は、ぬれた状態で使う『冷蔵庫用脱臭剤』と、さまざまな場所に使える『乾燥脱臭剤』の2種類です。

コーヒーメーカー、ハンドドリップどちらのコーヒー粉でも作れます。

1.冷蔵庫用の脱臭剤の作り方と使い方

抽出し終わったコーヒー粉を、ペーパーフィルターのまま冷蔵庫に入れましょう。

ネルドリップでコーヒーを入れている場合は、コーヒー粉をネルフィルターからペーパーフィルターへ移し替えます。

ポイントは空気に触れさせること。ラップなどはせず、そのまま冷蔵庫に置きましょう。

なお、淹れ終わったらコーヒー粉は冷蔵庫へ、2、3日経過したら捨ててください。


味の素AGF株式会社 ーより引用

日数が経ったら新しいコーヒー粉と交換してください。

2.乾燥脱臭剤の作り方と使い方

乾燥させた脱臭剤は、トイレやシューズボックス、キッチン、車内、使用済みおむつのゴミ箱など、さまざまな場所に役立ちます。

ただし、カビの発生を防ぐために、しっかり乾燥させることが大切です。乾燥方法は以下の3通りあります。

1つ目は、フライパンで炒って乾燥させる方法です。湿ったコーヒー粉をフライパンに入れ、弱火でじっくり水分を飛ばします。火が強すぎると焦げるため注意しましょう。

2つ目は、電子レンジで乾燥させる方法です。

熱した際にコーヒー粉が飛び散らないように、少し深めのさらにコーヒかすを入れ、ラップをかけずに電子レンジにかけます。


味の素AGF株式会社 ーより引用

コーヒー粉全体の水分を満遍なく飛ばせるよう、お皿へ平らに入れ、スプーンなどで時々かき混ぜましょう。

3つ目は、自然乾燥です。

コーヒー粉を平らな皿に広げ、風通しのよい場所で天日干しします。

電気代がかからず経済的ですが、風の強い日や湿気の多い時期は不向きです。天気予報を確認し、晴れた日に行いましょう。

乾燥させたコーヒー粉は、はぎれやガーゼに包むほか、お茶パックに入れる方法もあります。

コーヒー粉を乾燥させていても、湿度の高い場所に置くとカビが生えるので、1~2日を目安に交換しましょう。

一度使ったコーヒー粉でも、冷蔵庫やトイレ、シューズボックスなどのにおい対策に役立ちます。湿ったままでも、乾燥させても効果があり、手軽に始められるのが魅力です。

コーヒーを楽しんだ後は、捨てずにもうひと仕事。暮らしの中で賢く活用してみてはいかがでしょうか。

[文・構成/grape編集部]

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