キッチンや洗面所、お風呂場など、さまざまな場所の掃除に使える『メラミンスポンジ』。

100円ショップでも手軽に買えて、洗剤を使わなくてもピカピカになることから、愛用している人も多いでしょう。

どのような場所にも使えるイメージがあるかもしれませんが、実は、メラミンスポンジにも使用に適さない場所や物があるのです。

レック株式会社のウェブサイトでは、『メラミンスポンジの注意点』を紹介しています。掃除をしてから後悔しないように、正しい使い方を知っておきましょう。

使えない物は意外に多い

メラミンスポンジは、メラミン樹脂を原材料とした『メラミンフォーム』から作られています。

メラミンフォームの特徴は『無数の硬い網目を持っている』こと。こするだけで汚れが落ちるのは、この網目が汚れを削り落としているためです。

研磨で汚れを落とすことから、メラミンスポンジは『コーティングやプリントが施された物』『光沢がある物』『傷が付きやすい物』には使えません。

使ってはいけない素材としては、『樹脂』『艶のあるステンレス』『人工大理石』が挙げられます。

掃除する前に、素材や塗装の種類を必ず確認してください。

使える物使えない物・陶器
・ガラス
・ホーロー
・光沢のないステンレス
・プラスチック
・タイル
・コーティングされていない窓ガラス
・メッキ素材の水栓
・曇り止め加工をしていない鏡・車の塗装面
・撥水加工をしたフロントガラス
・コーティング加工をした窓ガラス
・曇り止め加工をした鏡
・フローリング
・浴槽
・色柄プリントのあるカウンターなど
・アクリル板
・光沢があるシンク、樹脂製のシンク

さらに、『人体』や『動物』にも使わないようにしてください。

ホワイトニング目的で歯を磨いたり、肌に付いた油性ペンを落とすために使ったりすると、研磨効果により歯や皮膚を傷付けてしまう可能性があります。

歯の汚れは医療機関へ相談し、肌に付いた油性ペンはアルコール入り除菌シートなどで落とすようにしましょう。

メラミンスポンジの正しい使い方

メラミンスポンジを使ってはいけない場所 企業の警告に「ゾッとした」
メラミンスポンジを手に持っている様子

※写真はイメージ

メラミンスポンジを水でぬらして使うことは知っていても、どのくらいぬらせばいいのか知らない人もいるのではないでしょうか。

含ませる水分量はスポンジから少し水滴が滴るくらいがベスト。適量を含ませたら水が垂れてこない程度にかるくしぼって使用しましょう。


レック ーより引用

ぬらし方が足りなかったり乾いたまま使ったりすると、素材を傷付けてしまう恐れがあります。

『キシキシ』といった不快な音は、『水分が足りていないサイン』なので、たっぷりの水を含ませ、軽く絞ってから掃除を再開しましょう。

汚れが落ちたら、乾いた雑巾で汚れやメラミンスポンジのかすを拭き取り、メラミンスポンジを洗って乾かします。

メラミンスポンジは小さくなるまで使えますが、汚れがひどい場合は新しい物に取り替えるようにしましょう。

[文・構成/grape編集部]

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