過ごしやすい気温の初夏は、キャンプやバーベキューなどの屋外レジャーにぴったりの季節です。
日本には、セリやフキノトウ、ゼンマイなどの『山菜』がさまざまな場所に生息しているため、それらを採って、『キャンプ飯』に活用する人もいるでしょう。
しかし自生している野草のなかには、見た目がそっくりな『間違えやすい有毒植物』があります。見た目だけで「食べられる」と安易に判断してはいけません。
見た目は『セリ』でも毒がある!?

※写真はイメージ
山菜のなかでも人気があるのが『セリ』。さっぱりとした風味が特徴で、おひたしやサラダなど幅広い食べ方が楽しめます。
食用のセリと酷似しているのが、日本三大有毒植物の1つである『ドクゼリ』。小川や湿地などの、水分が多い場所に生息しています。
さまざまな事故や事件の情報を発信している、東京都保健医療局のウェブサイトでは、ドクゼリについて以下のように説明していました。
形態がセリに似ていることから、間違うことがあります。また、根茎をワサビと間違った例があります。
東京都保健医療局 ーより引用
セリと間違えてドクゼリを口にすると、嘔吐や下痢、腹痛などの中毒症状を引き起こす可能性があります。また、非常に毒性が強いため、最悪の場合は死に至ることもあるため、非常に危険です。
セリとドクゼリの違い

セリ(写真左)、ドクゼリ(写真右)
セリとドクゼリの違いの1つが『におい』。セリは特有のさわやかな香りがありますが、ドクゼリにはありません。
もしにおいで判断できない場合は、根で判断しましょう。
大切なことは、少しでも判断に迷う場合は口にしないこと。山菜採りは、正しい知識を身につけなければ危険であると覚えておきましょう。
セリはスーパーで購入するのが安心

※写真はイメージ
セリはスーパーで購入できます。山菜採りの経験が浅い人は、ドクゼリの誤食を防ぐためにも、スーパーでの購入が安心でしょう。
セリには、4~6月が旬の『春セリ』と、11~3月が旬の『冬セリ』の2種類があります。春セリは柔らかくさわやかな香り、冬セリはしっかりした歯応えと強い香りが特徴です。
スーパーでセリを選ぶ場合は、全体的にシャキッとハリがあるものや、葉の色が濃く鮮やかなものを選びましょう。
本記事で紹介したドクゼリ以外にも、身近な有毒植物は多く存在します。自己判断で安易に口にしないよう注意してください。
[文・構成/grape編集部]