炊飯器でご飯を炊いた後、保温機能を使ってしばらくの間保温していませんか。
便利な機能である一方、保温時間が長いとご飯の味が落ちるだけでなく、衛生面にも影響を与える可能性があるので注意が必要です。
山形県鶴岡市の米専門店、有限会社阿部ベイコクのウェブサイトでは、ご飯を保温する時の注意点とおいしく保温するコツを紹介しています。
ご飯を保温する時の3つの注意点

※写真はイメージ
一般的な炊飯器の保温時間は、『マイコン式で12時間』『IH式で24時間』が目安。しかし、ご飯のおいしさを保てるのは、およそ5~6時間ほどなのだそうです。
それ以上長く保温すると、ご飯の乾燥や黄ばみ、ニオイが出る場合があります。
炊きたてのご飯は、すぐに食べ切るか冷凍保存するのが理想です。
それが難しい場合は、以下3つの注意点を押さえて正しく保温しましょう。
保温機能の利用は『白ご飯』だけ
炊き込みご飯や赤飯、おかゆなどは、具材や調味料の影響で味が変わりやすく、ニオイやべたつきの原因になってしまいます。同様に、おかずや汁物の保温も避けましょう。
炊飯器内の温度を下げない
ご飯の温度が下がると、雑菌が繁殖し腐敗につながる可能性があります。温度を下げないように、以下のことはしないでください。
・ふたを開けっぱなしにして保温する。
・炊飯器のふたを何度も開け閉めする。
・冷えたご飯を加える。
・保温スイッチを切って放置する。
・再保温する。
炊飯器は清潔に
炊飯器を清潔に保つことも大切です。
炊飯器に汚れが残っていると、保温中に雑菌が繁殖しやすくなります。内なべだけでなく、内ぶたも毎回洗浄して、蒸気口なども小まめに清掃しましょう。
阿部ベイコク ーより引用
取扱説明書に記載されているお手入れ方法で、汚れをためないようにしましょう。
ご飯をおいしく保温するコツ
ご飯のおいしさを保つには、『乾燥を防ぐ』ことが大切です。特に、鍋肌や表面のご飯は乾燥しやすいので、ときどき全体をほぐしてムラを防ぎましょう。
1.ご飯がつぶれないように1/4ずつほぐす
2.なべ肌にそって大きく起こし、かたまりを切るように
3.ご飯がなるべく内がまに触れないように、中央に寄せる
阿部ベイコク ーより引用
また、保温性に優れた炊飯器を使うのも1つの方法です。
ご飯の乾燥や変色、ニオイを抑える効果が高いため、一般的な炊飯器に比べて、おいしい状態をキープできるでしょう。
こまめに炊いたり冷凍保存したりするのが手間に感じる時は、正しく保温しておいしさをキープしてください。
[文・構成/grape編集部]