自宅で手軽に陶芸作品を作ることができる、オーブン粘土。
専用の機材を用意する必要もなく、家庭用のオーブンで焼くだけで、すぐに作品が完成するのも魅力ですよね。
ホームセンターや画材店のほか、100円ショップ『ダイソー』でも、オーブン粘土が販売されているそうです。
オーブン粘土で作った作品に反響
日本画家、漫画家、造形作家など、多岐に渡って活躍している、中田文花(@nakatabuncho)さん。
2025年5月22日、『ダイソー』のオーブン粘土で作った、陶芸作品をX上に投稿しました。
美術館に展示されていても、不思議に思わないような高いクオリティに、8万件以上の『いいね』が寄せられています。
『童子型水滴』というタイトルが付けられた作品を、ご覧ください!

目を細めてほほ笑む、愛らしい子供。
柔らかい表情や、丸みのあるフォルムから、穏やかな雰囲気を感じますよね。
作品のモチーフは、奈良県奈良市にある薬師寺に納められた、国宝の掛け軸『慈恩大師像(じおんだいしぞう)』の隅に描かれている、人形型の水差しです。
その水差しに心を奪われた中田さんは、多くの人にかわいらしさを伝えようと、制作を決意。実際に水を入れるため、オーブン粘土を素材に選び、4日かけて制作しました。
生乾きの段階で、爪の甲を使って表面を磨き、艶を出すことで、伝統工芸品のような独特の風合いに仕上げたそうです。
『ダイソー』のオーブン粘土を、芸術作品に昇華させた、中田さん。その腕前に、ネットでは称賛の声が上がりました。
・『ダイソー』のオーブン粘土を、ここまで操れるとは…!
・弘法筆を選ばず。どこかの収蔵品かと思いました。
・オーブン粘土の可能性を広げてしまったか。
・国宝に指定します!
中田さんによると、今回投稿された作品は、まだ乾燥段階とのこと。
実際にオーブンで焼くと、また印象が変わるのでしょうか。
最終的な仕上げが施され、さらに素晴らしい姿になった作品が、披露される日が楽しみですね!
[文・構成/grape編集部]