畳は、独特の風合いと心地よさが魅力である一方、湿気に弱くカビが発生しやすいという難点があります。

そのような時は、アルコール成分が高い『エタノール』で対処するのがおすすめです。

畳やふすまなどの製造や販売を手掛ける、とりまつ畳株式会社のウェブサイトでは、畳のカビ取り方法や予防策を紹介しています。

効果的なカビ取り方法

カビ取りに重曹は逆効果? 畳掃除でやりがちな失敗に注意
畳の上に雑巾が置かれた様子

※写真はイメージ

畳にカビが生えてしまうと、見た目はもちろん衛生面も気になります。『エタノール』『酢』『重曹』をうまく活用して、カビを取り除きましょう。

『エタノール』は、殺菌や除菌の効果が期待できるので、カビ取りに効果的です。畳を軽く水拭きしたら、『エタノール』をカビの部分に吹きかけましょう。

吹きかけた部分が乾くまで待ち、乾いた布やタオルで優しく拭き取ります。畳の目に残ったカビは、歯ブラシや畳専用のブラシで優しくこすり、カビをかき出すといいでしょう。

畳をよく乾燥させないと、同じところにまたカビが発生してしまうため、しっかり乾燥させてください。


とりまつ畳 ーより引用

エタノールのほかに、『酢』を使う方法もあります。

酢を水で10倍ほどに薄めたら、雑巾やタオルに染み込ませて固く絞りましょう。カビの部分を優しく拭き取り、しっかり乾燥させます。

酢で落とし切れない場合は、『エタノール』と歯ブラシを併用するといいでしょう。

畳のカビを落とすには、『重曹』も有効です。

ただし、重曹を使う場合は、使用を最小限にしてください。重曹を使いすぎてしまうと、畳が変色してしまうこともあるため、注意が必要です。


とりまつ畳 ーより引用

少量の『重曹』と漂白剤を混ぜ、綿棒でカビを少しずつ除去しましょう。雑巾やタオルで拭き取り、乾燥させたら完了です。

カビの状態に合わせた掃除法で対処

畳に発生したカビを掃除する時は、カビの状態に合わせて方法を変えましょう。

軽いカビの場合、部屋を換気しながら、カビ部分に掃除機をゆっくりかけます。その後、水で濡らして硬く絞った雑巾やウェットシートで、カビを拭き取りましょう。

掃除機を使った後は、カビの胞子が部屋中に飛び散るのを防ぐために、ダストパックを交換するのがおすすめです。

頑固なカビの場合は、目に見えないカビの胞子が空気中に舞う可能性があるので、畳を取り外して屋外で作業しましょう。

市販のドライシートや雑巾、タオルなどで拭き取った後、畳を干してしっかり乾燥させます。

ただし、直射日光に畳を当てると日焼けしてしまうため、干す場所に気を付けてください。

「カビが落ちない」「畳が取り外せない」といった場合は、無理せず専門業者に相談しましょう。

『エタノール』や『酢』、『重曹』は畳のカビ落としに役立ちます。正しい掃除方法と注意点を守って、畳を長持ちさせましょう。

[文・構成/grape編集部]

編集部おすすめ