冷蔵庫で汚れやすい場所と聞いて、冷蔵室や野菜室を真っ先に思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。
確かに冷蔵室や野菜室は冷蔵庫のメインゾーンなので汚れやすく、汚れも目立つ場所。
しかし、冷蔵庫には『汚れがたまっているのに見落としがちな場所』もあるのだとか。
アビドレックス株式会社が運営する『お掃除専門店クリーンクルー』のウェブサイトでは、汚れを見落としやすい、2つの場所を紹介しています。
冷蔵庫全体をきれいにできるよう、掃除方法を身につけておきましょう。
1.自動製氷機

※写真はイメージ
自動製氷機は、貯水タンクの水を使って自動で氷を作る機能です。
水を使うことで水あかが付いたり、浄水フィルターが目詰まりしたりする可能性があります。
『汚れてなさそうで実は汚れている場所』なので、こまめにお手入れをするようにしましょう。
冷蔵庫にもよりますが、多くの自動製氷機は給水タンク、浄水フィルター、貯氷ケースの3つが取り外せます。
自動製氷機のお手入れは、どのパーツも基本的に『水洗い』です。
洗剤や漂白剤だけでなく、スポンジの使用を推奨しないメーカーもあるので、掃除を始める前に取扱説明書を確認しておきましょう。
給水タンクと浄水フィルターは週1回程度を目安に水で洗ってください。貯氷ケースは3ヶ月に1回、冷蔵庫の大掃除と一緒のタイミングで洗いましょう。製氷皿は年1~2回でいいので、氷を取り出してから水で洗ってください。
クリーンクルー ーより引用
浄水フィルターは、『3~4年』を目安に交換が必要です。
フィルターが黒ずんでいる、氷が臭う場合も交換のタイミングなので、目安の時期に到達していなくても交換するようにしましょう。
2.本体の裏側とその周辺
壁に寄せて設置されることの多い冷蔵庫は、買い替えるなどの事情がない限り裏側を見ることがないかもしれません。
しかし、ホコリはわずかな隙間にも入り込んでいくので、掃除をしていない年月が長いほど汚れがたまっています。
冷蔵庫の裏側にホコリがたまると起こりやすいのが、排気口がふさがれることによる放熱効率の低下や、トラッキング現象です。
冷蔵庫の裏側には排気口があり、ここから熱を放出しています。放熱効率が下がると電気消費量が増えるので、電気代をジリジリと引き上げてしまうでしょう。
トラッキング現象とは、コンセントにたまったホコリに湿気が加わり、火花が飛ぶ現象のこと。冷蔵庫の故障につながるほか、火災の原因にもなるので注意が必要です。
電源プラグを抜いてから冷蔵庫を動かして、乾いた雑巾やハンディーモップなどで、背面に付いたホコリを取り除きましょう。
必要に応じて冷蔵庫や冷凍庫の中身を取り出すことになるので、庫内の掃除と合わせて行うと、中も外もすっきりときれいになります。
冷蔵庫周囲の掃除には、『重曹』とお湯で作った『重曹スプレー』を使用しましょう。
重曹スプレーは、約40℃のお湯200㎖に重曹大さじ1杯を混ぜて作ります。
溶けたらスプレー容器に入れておくと、まんべんなく吹きかけられて便利です。
クリーンクルー ーより引用
重曹スプレーを雑巾に吹きかけ、背面、側面、前面を拭き上げていきましょう。『重曹』で落とせないベタベタ汚れは、『セスキ炭酸ソーダ』を使うと効果的です。
冷蔵庫の下は、カバーを外してから掃除機でホコリを吸い取ります。電源プラグやコードに付いたホコリも、忘れずに拭き取るようにしましょう。
冷蔵庫の裏側の掃除は、年に一度が目安です。コンロの近くに設置しているなど、より汚れやすい環境にある場合は、掃除の頻度を多くしましょう。
[文・構成/grape編集部]