「本日より『物体X』の販売を行います!」
X上でそう知らせたのは、北海道札幌市にある北海道大学(以下、北大)の大学生活協同組合である『北大生協学生組織委員会』のアカウント(@HU_COOP_GI_CS)。
『物体X』という謎の食べ物を、生協店舗で販売することになったため、告知しました。
すると、北大生以外にも投稿が広まり、ネット上がざわつく展開に!その理由は『物体X』の正体にありました。

そう『物体X』とは、地域によって呼び名が異なる、あの和菓子のこと…!
『今川焼き』や『大判焼き』『おやき』『回転焼き』『御座候』など、さまざまな呼び名が存在するのは、よく知られているでしょう。
北大は、北海道出身の人だけでなく、全国のさまざまなところから入学者が集まります。
そのため『北大生協学生組織委員会』は、この和菓子を販売するにあたって、なんという商品名にすればいいのか、決められなかったようです。
そこで、仮名称を『物体X』とし、商品名を投票で決めることにしたといいます!
今川焼き?大判焼き?『物体X』の名前は…
『北大生協学生組織委員会』は、日本地図のポスターを用意。呼び名ごとに異なる色のシールを設置し、自分の出身地に貼って投票できるようにしました。

ポスターが掲示されると、続々と投票が集まり、地図がシールで埋まっていきます。最終的にどの名前に決まるのか…ドキドキしてきますね!

5日間の投票期間で、最終的に1019票が集まったとか。
『物体X』の商品名は、一体何に決まったのでしょうか…!結果がこちらです。

投票の結果、最も票数が多かったのは『今川焼き』!
とはいえ、票数はかなり割れている様子。『大判焼き』のほか、北海道や東北地方で呼ばれることが多いという『おやき』も、北大生にとって馴染みがある呼び方のようです。
分布地図を見てみると、近畿地方は『御座候』が多いなど、やはり出身地によって呼び方が違っていることが分かりますね!
また、ネット上で誕生した名称『ベイクドモチョチョ』なども人気。
『物体X』がどんな商品名に決まるのかは、北大生だけでなく、多くのネットユーザーが動向を見守っていた様子。さまざまなコメントが集まりました!
・もはや『物体X』のままでもよかったくらい、いろいろな名前があるな。
・関東、関西、北海道とか、きれいに分かれていて面白い!
・北海道だから『おやき』が1位かと思ったのに。ちょっと悔しい!
・『ベイクドモチョチョ』が好きすぎる。もうこれでいいだろ。
この後『北大生協学生組織委員会』は、『物体X』としていた商品名を、正式に『今川焼き』に変更。
北大生たちは、これから「今川焼きをください!」と注文することになるようです!

あなたは、普段『物体X』をなんと呼んでいますか。
周囲の人と「『今川焼き』でしょ」「いやいや『おやき』だって!」などと話し合ってみると、案外盛り上がるかもしれませんよ!
[文・構成/grape編集部]