オーストラリアのビクトリア州で2匹の犬が行方不明になりました。
ラブラドゥードルのペニーちゃんとラブラドールレトリバーのテッドくんが自宅から抜け出し、迷子になってしまったのです。
家に戻ってこない2匹を心配した家族は懸命に探し始めたのだそう。
SNSでも情報提供を呼びかけたところ、近隣住民から「遠くで犬の鳴き声が聞こえた」という情報が寄せられたものの、なぜか犬たちの姿は見つかりませんでした。
犬たちが見つかった場所は?
2匹がいなくなってから4日後、事態が急展開します。
近所の人が朝の散歩中に、ペニーちゃんを見つけたのです。
ペニーちゃんが立っていたのは約8mの深さがある坑道の入口で、驚くことに底にはテッドくんの姿が!
ペニーちゃんは坑道の入口で、底に落ちてしまったテッドくんを見守っていたのです。
通報を受けた地元の消防士と救急隊員が現場に駆け付け、坑道の底からテッドくんを助け出しました。
救助の様子はこちらの動画でご覧ください。
救助用のハーネスを装着されて引き上げられる間、テッドくんは「助けてくれてありがとう!」とばかりにしっぽをブンブンと振っていました。
言葉がなくても、このしっぽの動きからテッドくんがどれほど感謝しているかが伝わってきます。
幸いなことにテッドくんは元気で、救助後すぐに飼い主さんと再会を果たしました。
ビクトリア州のボランティア消防団『CFA (Country Fire Authority)』のInstagramに投稿された救助動画には、歓喜の声が上がっています。
・感謝のしっぽフリフリが止まらない!
・あのしっぽの振り方がすべてを物語っているね。
・テッドは本当にいい子だね。救急隊員のみなさん、お疲れ様でした。素晴らしい仕事ぶりです。
・そばで見守っていたペニーちゃんもなんていい子なんだろう!
なお現場では消防隊員と森林火災管理局が協力して、近隣の複数の坑道に赤いテープを貼り、今後の事故を防ぐ措置をとったそうです。
もしペニーちゃんが坑道の入口に立っていなかったら、テッドくんが見つかるのはもっと遅れていたかもしれません。
救助中にずっとしっぽを振っていたテッドくんも愛らしいですが、坑道の入口で見守っていたペニーちゃんも賢い犬ですね。
2匹の犬たちの大冒険は、最高のハッピーエンドになりました。
[文・構成/grape編集部]