あなたは、料理に使う『料理酒』と『日本酒』は何が違うのかご存じでしょうか。

どちらも同じ酒のように思えますが、どのような点が異なるのか知らない人もいるかもしれません。

また、料理酒の代わりに日本酒を使っても問題ないのかも気になるところ。

老舗酒造メーカーである、沢の鶴株式会社協力のもと、日本酒と料理酒の違いを紹介します。

料理酒と日本酒の違い

同社によると、料理酒と飲用の日本酒の違いについて「料理酒には塩分、甘味料、酸味料が加えられている」といった違いがあるとして、以下のように解説しています。

料理酒は飲用ではなく、料理での使用を目的としたお酒です。

料理酒の原料は米、米麹、塩の3つが基本で、塩は海水と同じ3%ほど含まれています。

塩だけではなく、甘味料や酸味料などの副原料が含まれているものもあり、料理に使うことで味を調える効果を持っています。

それ以外にも一般的な料理酒は、日本酒と比べて原料となる米の磨きが少ないことや、食材を発酵させて作る際にアルコールが抑えられている場合があります。

料理酒を舐めてみると、塩味と甘味が強く、日本酒のような米の風味はあまり感じられないでしょう。

一方、日本酒は米と米麹からできていて、塩分は含まれていません。

また、料理酒は塩分などが入っているため、調味料として扱われます。

そのため酒税が課税されず、「料理酒は日本酒よりも安価なことが多いのも特徴」とのことでした。

料理酒の代わりに日本酒が使える?

では、料理酒がなかった場合、代わりに日本酒を使ってもいいのでしょうか。

沢の鶴株式会社によると「日本酒は料理酒と同量で料理に使うことが可能」とのこと。

日本酒を使うことでコクや旨味がアップし、肉や魚などの臭みを消してくれる、味が染み込みやすくなる、料理に上品な香りが加わるといったメリットがあるそうです。

料理酒がない時、日本酒を代わりに使える? 老舗酒造メーカーの回答「料理酒と同量で…」
料理酒の写真

※写真はイメージ

料理酒は日本酒と比べて、塩味、甘味があるなどの特徴がありますが、料理にはどちらも同じように使えるとのこと。

料理酒を切らしていて、日本酒がある場合は代わりに使ってみてもいいかもしれませんね。

[文/大西トタン@dcp・構成/grape編集部]

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