最近の冷蔵庫は『野菜室』『チルド室』など細かくエリアが設けられ、それぞれの食材に適した温度管理がされるようになっています。

野菜は野菜室に入れると想像がつきますが、気になるのはキノコの保存です。

キノコには、野菜室と冷蔵室のどちらが適しているのでしょうか。

エリンギやマイタケなど、各種おいしいキノコを生産しているホクト株式会社(以下、ホクト)に取材しました。

キノコの保存には『野菜室』がおすすめ!

キノコを冷蔵庫で保存する時、『何室』を使うのがおすすめなのかを聞いたところ、このような回答がありました。

弊社では、約3~8℃の野菜室での保存をおすすめしております。

また、キノコは水分が多いため、温度変化があるとパックの中で水蒸気が結露して傷みにつながりやすくなります。

そのため、できるだけ温度変化の少ない奥のスペースなどで保存いただければと思います。

また、どのくらい持つのかについては、このような回答がありました。

保存期間は野菜室での保存を想定し、開封していない状態で約1週間が目安です。

キノコは生鮮食品のため、明確な消費期限は明記されていません。

おいしい状態で食べるためにも、キノコは野菜室に保存して1週間以内に使いましょう。

「買ったキノコは冷蔵庫の…」 生産者がおすすめする『保存場所』はこちら
冷蔵庫の写真

※写真はイメージ

さらにホクトから、以下のアドバイスもありました。

よく、開封したキノコをそのまま保存していた場合などに「キノコに白い綿のようなものがついている」という質問をいただきます。

キノコ自体に張りがあり、水っぽくなっていない場合、それは『菌糸』と呼ばれる、キノコの細胞の一部が成長したものになります。

食べても問題ありませんが、気になる場合にはキッチンペーパーなどで拭ってからご使用いただければと思います。

キノコを冷蔵庫で保存する時は、野菜室を使うのがよいようです。

温度変化があると結露して、その水分で傷みやすくなるとのことなので、できるだけ野菜室の奥のほうで保存しましょう。

ホクトはキノコを冷凍保存する場合の注意点も紹介しているので、参考にしてください。

ちなみに、キノコにまつわる情報をもっと知りたい人は、ホクトのウェブサイトを覗いてみてはいかがでしょうか。

[文/高橋モータース@dcp・構成/grape編集部]

取材協力ホクト株式会社
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