赤いウインナーといえば、現在でもお弁当の定番。
最近では『キャラ弁』といった手の込んだ見た目のお弁当もありますが、赤いウインナーを用いた『タコさん』『ウサちゃん』などは、日本のお弁当の伝統芸ともいえますよね。
では、この赤いウインナーはなぜ『赤』になったのでしょうか。丸大食品株式会社(以下、丸大食品)に取材しました。
赤いウインナーはいつからあるのか
まず、赤ウインナーがいつからあるのかについて、丸大食品に聞いたところ、以下の回答がありました。
赤ウインナーは、かなり以前から製造・販売している弊社ウインナーの主力商品です。
恐らく1950年代ではあると思うのですが、はっきりとした記録が残っておりません。

画像提供:丸大食品株式会社
赤ウインナーは1950年代にはあったとのこと。では、なぜ赤色にしたのでしょうか。
赤ウインナーについて社内で調べたのですが、弊社では昔、魚肉でウインナーを作っておりました。
しかし、魚肉でウインナーを作ると、見た目の色味がおいしそうに見えず、思うように売れませんでした。
そこで、「おいしそうに見せるために赤くしたのではないか」となっております。
赤くすることで、見た目が色鮮やかになり、おいしそうに見えるようになりました。
お弁当のおかずとしても、とても見栄えがするので、よく売れるようになったと伝え聞いております。

※写真はイメージ
現在は食物由来の色素を利用して作られているという、赤ウインナー。
タコさんウインナーなどの工夫が編み出され、現在も『お弁当の赤ウインナー』として親しまれていることから、『赤』にしたことは結果的には正解だったといえるでしょう。
[文/高橋モータース@dcp・構成/grape編集部]
取材協力丸大食品株式会社