子供にとって親は、家族の一員であると同時に、人生の先輩でもあります。

何十年も長く生きており、多くの経験を重ねてきたからこそ、子供にさまざまなことを教えることができるのでしょう。

忘れられない、数十年前の思い出話をXに投稿したのは、ビバ松(@vivamatu)さん。

関東の大学に通っていた頃、親しい学友たちを連れ、生まれ故郷である新潟県に帰ってきたことがあるといいます。

ビバ松さんは、実家で学友たちを迎え入れることに。帰省した我が子とその友人たちを前に、母親は嬉しそうな様子で『おもてなし』をしてくれました。

母の『もてなし』に怒った息子 友人の反応に「涙が出た」「こういうのがいいんだよ」
枝豆の写真

※写真はイメージ

母親が用意したのは、ザルに入った大量の枝豆。

それを見たビバ松さんは、まだ若かったこともあり、学友の見ていない場所で「こんな田舎じみたものではなく、気の利いた洋菓子でも出せばいいのに」と不満をぶつけてしまいました。

しかし、学友たちの元に戻ったビバ松さんは、目を疑います。なぜならば、彼らは枝豆をむさぼり食いながら、こういっていたのです。

「こんなにも、うまい豆は初めてだ!」

母の『もてなし』に怒った息子 友人の反応に「涙が出た」「こういうのがいいんだよ」
笑う男性の写真

※写真はイメージ

新潟県は、枝豆の生産量が日本一の都道府県として知られています。

ビバ松さんが「田舎じみていて恥ずかしい」と感じた母親の『おもてなし』は、関東に住む学友たちにとって、これ以上ないほどに最高のものでした。

平成になったばかりの当時は、地方の魅力を伝えるテレビ番組もまだ少なく、「新潟県は都会だ」と背伸びをしたい年頃だったという、ビバ松さん。

しかし、地方の魅力をふんだんに伝える『おもてなし』を前に、人生の先輩である母親に対し、「親は、よく分かっているんだな」と感心させられたといいます。

ビバ松さんと母親のエピソードは拡散され、多くの人からコメントと『いいね』が寄せられました。

・自分も新潟県出身です。どこか懐かしさを感じるエピソードに、涙が出た…。

・最高のセレクト!誇りを持って、地元のおいしいものを出せるっていいよね。

・「こういうのでいいんだよ」ではなく、まさに「こういうの『が』いいんだよ」。

母の『もてなし』に怒った息子 友人の反応に「涙が出た」「こういうのがいいんだよ」
枝豆とトウモロコシの写真

故郷の新潟県で、枝豆とトウモロコシを見ながら、当時を思い出したというビバ松さん。

きっと、新潟県産のおいしい枝豆を口にするたびに、この日の母親の姿と、故郷の魅力を思い出すのでしょう。

[文・構成/grape編集部]

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