不特定多数の人が利用する場所では、各々がマナーを守る意識を持つよう求められます。
管理者が貼り紙などでルールを定めていることもあれば、世の中で『暗黙の了解』としてマナーが定着していくことも。
伝聞でマナーが広まった場合、誰がいい出したかはもちろんのこと、その『マナーとされている行い』が正しいかも分かりません。
例えばネット上では、いつの間にか全国的に広まっていたマナーに対し、たびたびこのような意見を耳にします。
「トイレットペーパーの三角折りは、やめてほしい」

※写真はイメージ
あなたも一度は「使用後は、次の人のために、トイレットペーパーの先を三角折りにしておく」というマナーを耳にしたことがあるでしょう。
これは本来、ホテルやオフィスの清掃員が個室の『清掃済みのサイン』として行ってきたものとされています。
そこから『三角折り=清潔な証』という印象が残り、自然とこのマナーが広まるようになったようです。
『トイレットペーパーの三角折り』に賛否の声
しかし令和の現代では、清掃員以外の人がマナーとして行う『トイレットペーパーの三角折り』に対し、否定的な声が増えています。
その理由として挙げられるのが、「トイレを使用した後の手で触れるのは、不衛生だ」というもの。
いわずもがな、三角折りをするのは個室を出る時。ほとんどの場合、中に洗い場や石けんは置いていないでしょう。
用を足した直後の手で、直接トイレットペーパーの先端を触れ、三角折りをすることに対し、ネットではさまざまな意見が上がっています。
【肯定的な意見】
・気にする人がいたことにビックリ。次の人のために、毎回やっていたわ。
・自分は平気だなあ。特に何も思わず、引き出して使っています。
・清掃済みのサインと見分けられないし、そこまで気にしなくても…。
【否定的な意見】
・これ、本当にやめてほしい!毎回数cmちぎって使っているから、資源のムダ。
・厚意でやっているのは分かるけれど、正直いうと不潔で嫌だな…。
・ごめん。たとえ洗った手で折るとしても、無理すぎる。
賛否が割れているのは、主に不特定多数が利用するトイレでの行動。
そのため自宅のトイレの場合、事前にしっかりと手を洗っているのであれば、客人のためにオシャレな折り方をしても問題ないと考えている人はいるようです。
よかれと思っての行動が、かえって他人の気分を害していたら、悲しいもの。
トイレットペーパーの三角折りに限らず、日頃、当たり前のように行っているマナーについて、改めて『なぜ行うのか』を考えてみてもいいかもしれません。
[文・構成/grape編集部]