スーパーマーケットの乾物売り場を見ると、白ごまや黒ごま、金ごまといった複数の種類のごまが陳列されています。
では、これらのごまは何が違うのでしょうか。
国産ごま取り扱いシェア日本一の老舗食品メーカー、株式会社和田萬(以下、和田萬)に聞きました。
ごまによって味わいや香りが異なる
和田萬によると、白ごま、黒ごま、金ごまは、それぞれ以下のような特徴があるとのこと。
白ごま:あっさりとした優しい味わい。
金ごま:ナッツのような香ばしい香り。
黒ごま:コクがあり力強い香り。
単に色だけでなく、ごまによって味わいや香りに違いがあるようです。
では、おにぎりに使うにはどのごまがいいのでしょうか。
白ごま、金ごまがおすすめです。
ごまだけでおにぎりを作る場合は、金ごまが香り豊かで存在感があります。
白ごまは単体でもおいしいのですが、あっさりとしているため、おにぎりを海苔で巻くなど、ほかの具材と組み合わせるといいでしょう。
だしと一緒に混ぜておにぎりにするのもおすすめです。
ほかにも、このようなアドバイスがありました。
混ぜるだけでなく、おにぎりを転がして表面にごまをまぶす食べ方もおすすめです。
この場合は、金ごま・黒ごまを使用することでその色味が全面に出て、見た目が鮮やかになります。
和田萬の広報担当者個人の感想ですが、『金ごま+鮭フレーク+ごま油少々』が一番お気に入りです!

※写真はイメージ
おいしいごまおにぎりを作るポイント
ごまをおにぎりに混ぜる際は、どのようなポイントを意識すれば一層おいしくなるのでしょうか。
和田萬によると、以下の4つのポイントが重要とのこと。
ポイント1:『いりごま』あるいは『すりごま』を使う
いりごまを使うと、口に入れた時にプチプチとした食感が楽しめます。一方、すりごまはご飯となじみやすくなり、全体にまとまりが生まれるとのこと。
家庭でごまをする場合は、すりすぎるとベタッとなりやすいので、7割くらいのすり加減がおすすめです。
ポイント2:ご飯が温かいうちに混ぜる
香りが立ちやすくなり、おにぎりを口に入れる時にもごまの香りを感じることができます。
ポイント3:少し塩を足す
ごまだけでもおいしいのですが、少し塩を入れることで全体の味がキリッと引き締まります。
ポイント4:ごま油を少し入れて混ぜる
ご飯とごま(いりごま・すりごま)に、ごま油をひとかけして混ぜ、おにぎりにするのもおすすめです。
ご飯のつやつや感がアップし、ごまの香りがより一層引き立ち、口に入れた時のまとまりもよくなります。
これらのポイントを踏まえて作ると、よりおいしいごまおにぎりに仕上がるとのこと。
和田萬のアドバイスを参考に、絶品のごまおにぎりを作ってみてください。
[文/大西トタン@dcp・構成/grape編集部]
取材協力株式会社和田萬