一般的に『ふわふわかき氷』とは、綿菓子のように柔らかく、軽い口当たりのかき氷のことをいいます。
従来のシャリシャリとした食感のかき氷とは、また違ったおいしさを感じられますよね。
現在ではふわふわかき氷を提供する店も増えましたが、「家庭でも店のような、ふわふわ感を味わえないか」と思う人もいるでしょう。
ふわふわかき氷の作り方について、株式会社ニチレイフーズ(以下、ニチレイフーズ)に取材しました。
『ふわふわかき氷』の作り方
本記事では電動ではなく、手動の家庭用かき氷機を使う作り方を紹介します。
ニチレイフーズのウェブサイト『ほほえみごはん』によると「家庭用のかき氷機でも『専用カップ』などで、大きな塊の氷を作るのがよい」とのこと。
一般的に、製氷皿で作るアイスキューブはバラバラなので、刃が不均等に当たります。
その結果、粉砕的な削り方になりやすく、粒が大きくてザラザラとした食感になるのです。
一方、大きな塊の氷だと、刃が一定の圧力で連続して削れるため、きめが細かくふわふわしたかき氷に近付きます。(編集部調べ)
実際に『ふわふわかき氷』を作ってみた
氷にする水は「軟水のミネラルウオーターがおすすめ」とのこと。
塩素などの不純物を含んだ水を用いると、ジャリジャリとした食感になるそうです。

製氷カップに軟水を入れたら、蓋を閉めてタオルを巻いた状態で冷凍庫に入れます。
氷をゆっくりと凍らせることで、透明度の高い氷を作ることができ、削った時によりふわふわになります。

使用する器は冷凍庫、シロップは冷蔵庫に入れて必ず冷やしておきます。
器に盛った時、またシロップをかけた時にすぐに溶けてしまわないようにするコツです。

冷凍庫から取り出したばかりの氷は表面が硬く、滑らかに削ることができません。
そのため、氷は必ず少し表面を溶かしてから削ります。
表面が濡れてくるまで溶かすのがポイントで、「氷を持った時に水がぽたぽた滴るくらいがベスト」とのこと。

氷をセットしたら削り始めましょう。前半は、器の縁に氷が落ちるように『少し削っては器を回し…』という作業を繰り返します。
縁に沿って、高さ2~3cmの氷の土手を作っていきます。
ふわふわの氷は溶けやすいので、手で触れないようにしてください。

縁に氷の土手ができたら崩れにくくなるので、中央に氷を落としていきましょう。この時、器は動かさないでください。
こんもりとした山型にします。

盛り付けたかき氷にシロップをかけます。ふわふわ感がなくならないように、シロップはスプーンを使って少しずつかけましょう。
「シロップのかけすぎは、ふわふわ感を損なうのでNG」とのことです。

完成です!ポイントに注意すれば、家庭のかき氷機でもふわふわかき氷が作れました。

ニチレイのウェブサイトには、ふわふわかき氷の詳細な作り方、ひと手間加えたかき氷のレシピも紹介されているので、夏に向けてチェックしてみてください。
[文/高橋モータース@dcp・構成/grape編集部]