山小屋などに届ける荷物を、背負って運ぶ、歩荷(ぼっか)という職業をご存じでしょうか。
自動車やヘリコプターなどが入れない場所に、食料や水、燃料といった物資を背負って運搬する、大切な仕事です。
新潟、福島、群馬、栃木の4県にまたがる、尾瀬国立公園は、環境保護の目的で車両の乗り入れが制限されているため、山小屋には歩荷が荷物を届けているといいます。
2025年6月17日、福島県南会津郡にある、尾瀬国立公園内の山小屋『尾瀬小屋』のXアカウント(@ozegoya)が、X上に歩荷の写真を投稿。
「はじめまして、歩荷です」とコメントが添えられた、1枚の写真に注目が集まりました。

大自然の中、高く積み上がった荷物を背負って歩くのは、歩荷のがっちゃんさん。
見るからに重そうな荷物ですが、バランスを崩さず、真っ直ぐ歩いているのが分かりますね。
山でのライフラインを担う仕事に、称賛の声
尾瀬小屋によると、がっちゃんさんを含めた7人が、歩荷として活躍中だそうです。
彼らは、週6回、80~100㎏の荷物を背負い、10軒の山小屋に物資を届けているのだとか。
荷物の重さや、歩く距離も規格外で、彼らの力強さに脱帽してしまいますね!
貴重な歩荷の仕事風景に、多くの称賛の声が上がりました。
・重要なライフラインを担う、プロの技ですね。感謝しかありません。
・私たちが山小屋で休めるのは、歩荷さんがいるからこそです!
・私なら、最初の一歩すら踏み出せません。すごすぎます!
歩荷たちは、4月末の開山から11月初旬の閉山まで、荷物を運んでいます。
その期間中に、尾瀬国立公園でハイキングをしていると、歩荷に遭遇するかもしれませんね。
力強く進む歩荷の姿を目にすれば、きっと元気をもらえることでしょう!
また、がっちゃんさんは、日々Instagramを更新しています。尾瀬国立公園で生息する植物の美しさや、歩荷の仕事風景を、より詳しく見ることができますよ。
[文・構成/grape編集部]