近年、テレビなどでよく耳にする『終活』という言葉。
人生の終わりに向けて、さまざまな事前準備を行うことを意味するもので、高齢者だけでなく、20~30代から始める人もいるといいます。
2025年6月、タレントのマツコ・デラックスさんが話した、実の母親の『終活』が話題になりました。
マツコさんによると、母親は「自分の葬儀場まで予約していた」といいます。
同月20日に放送された、バラエティ番組『マツコ&有吉 かりそめ天国』(テレビ朝日系)で、その詳細が語られました。
マツコ「母は自分の葬儀場まで予約してた」
家庭を持つ人と、独身の人の生活を比較する話の中で、お笑いタレントの有吉弘行さんから「葬式の準備くらいはするの?」と聞かれた、マツコさん。
「考えている」といい、母親が亡くなった時のことをこのように話しています。
おふくろなんてさ、自分の葬儀場まで予約していたのよ。やるんだったら、あれぐらいやらないとさ。
中途半端に誰かに何かをゆだねるにしたって「なんだよここまでやってたのに、結局やってんじゃん」って思われたらもう、かっこ悪いじゃん。
できない、おふくろみたいにはできない。だって、本当にさ、ほとんどなんにも…。最期は賃貸住宅に住んでいたし、不動産の処分もしてあって、役所に1回行ったくらいでさ、済むようにしてたわけよ。
「死んだらここに電話してください」ってやったら葬儀屋につながって。
だから私、もうこれは(真似するのは)無理だわって。
マツコ&有吉 かりそめ天国 ーより引用
人が亡くなると、遺族はさまざまな手続きをすることになり、遺品などの整理もしなければなりません。
母親は、マツコさんに負担をかけないよう、自分でできることは生前にほとんど済ませていたとか。
『終活』という言葉が話題になっている現代でも、そこまでの準備を整えている人は少ないかもしれませんね。
マツコさんのエピソードには、ネット上でも反響を呼びました。
・素晴らしいですね。役所に1回行ったくらいで終わるなんて、そんなふうに終えられた人は数えるくらいしかいないだろうな。
・なかなかできるもんじゃない。私の父親も準備をしてくれていたけれど、手続きは本当に大変だった。
・50歳という節目で『エンディングノート』に興味を持ち始めました。子供たちにもこれからのことを話しておこうと思います。
・マツコさんのお母さん、すごいですね。
・私もそういうふうにしたいな。所持物もなるべく減らして、遺品整理に子供が困らないようにします。
母親が『その時』に備えて動いていたのは、マツコさんのことを思ってこそでしょう。
マツコさんの話を聞いて「自分はどうしようか」と考えた人は、多かったかもしれませんね。
[文・構成/grape編集部]