冷蔵庫の奥に、使いかけの『レモン果汁』が眠っていませんか。
使い道に困った時におすすめなのが、『家事ハック』を投稿している、いぶ(ibu_kurashi)さんがInstagramで紹介している、『ゆで卵に使う方法』です。
賞味期限間近のレモン果汁があったので、いぶさんが紹介する5つの裏技から3つを実際に試してみました。
ゆで卵の殻がポロポロむけた!
卵をゆでる際にレモン果汁を3~5%の割合で加えると、殻がむきやすくなるそうです。
5%のレモン水を作るために、水1ℓに対し、レモン果汁を50㎖入れました。

普段通りに卵をゆでたら、流水で冷やして殻をむいていきましょう。
もともと茶色だった殻が、まだら模様になっていました。普段のゆで卵よりも殻が柔らかく、ポロポロと崩れるように剥がれていきます。

一瞬でツルンとはいきませんが、白身に殻がくっ付くことなく気持ちよくむけました。

これは、殻の主成分の『炭酸カルシウム』が、レモン果汁に含まれる『クエン酸』と反応するため。この反応で殻が柔らかくなり、むきやすくなるそうです。
タマネギの辛みを取ってくれる!
500㎖の水に、レモン汁を50㎖加えて、10%のレモン水を作りました。

薄切りにしたタマネギを、レモン水に5分ほどさらしましょう。

水を切ったら完成。実際に食べてみると、辛みが驚くほど和らいでいました。
タマネギの辛みの原因となる『硫化アリル』などの『硫黄化合物』は、水に溶けやすい性質があります。
水にさらすだけでも辛みを和らげられますが、レモン果汁を加えると、硫黄化合物がさらに短い時間で抜けやすくなるそうです。
辛みが和らいだのに加えて、レモンのさわやかな風味が引き立ち、おいしく食べられました。

生クリームのホイップが短時間でできる!
レモン果汁は、『生クリーム』を手早く泡立てたい時にも活躍します。

200㎖の生クリームに、砂糖15gと、生クリームの全体量の1%に当たるレモン果汁2㎖を加えましょう。

泡立て器や電動ミキサーで泡立てていきます。

2分ほどで、ふんわりとした生クリームのホイップができ上がりました。いぶさんによると、ホイップが完成するまでの時間を3分の2ほど短くできるそうです。
生クリームは泡立てることで『脂肪球』がくっ付き、ホイップ状になります。
そこにレモン果汁を加えると脂肪球がさらにくっ付きやすくなり、生クリームが早く泡立つのだとか。
食べてみるとレモンの酸味はまったく気にならず、さっぱりとした味わいに仕上がっていました。
レモン果汁を加えて泡立てた生クリームは、形が崩れにくくなるそうです。

レモン果汁には、さまざまな使い道があります。料理を手早く済ませたい時や、仕上がりをきれいにしたい時に、ぜひ活用してみてください。
[文・構成/grape編集部]