夏はマンゴーのおいしい季節。トロピカルフルーツの代表格ともいえるマンゴーですが、黄色のほかに、赤色と緑色のものを見たことがあるかもしれません。
赤色のマンゴーと緑色のマンゴーは何が違うのでしょうか。
マンゴーの産地といえば沖縄県宮古島市。同市にある『島の駅みやこ』を運営し、マンゴーの販売をおこなう、株式会社宮古島の雪塩に取材しました。
赤色のマンゴーと緑色のマンゴーの違い
『島の駅みやこ』に、赤色と緑色の違いを聞いたところ、以下のように説明がありました。
赤いマンゴーと緑色のマンゴーには、いくつかの違いがあります。主な違いは、品種、熟し方、味や用途です。
まず、赤いマンゴーは『アーウィン種(別名:アップルマンゴー)』のような品種に多く見られ、熟すにつれて緑から赤やオレンジに色付きます。
果肉は滑らかで甘みが強く、香りも豊かです。日本では沖縄県産や宮崎県産のマンゴーがよく知られています。
一方、緑色のマンゴーは、このような特徴があるといいます。
緑色のマンゴーは『キーツ種』といったグリーンマンゴーと呼ばれる種類があり、熟しても外見が緑のままの場合があります。
甘みがしっかりあるものもあれば、やや酸味があるものもあり、品種や熟度によって味が異なります。
緑色の『キーツ種』については、生産数が少なく希少なため、スーパーマーケットなどにはあまり出回りませんが、マンゴーの生産地である宮古島市ではポピュラーな品種。
大玉ですが果肉は柔らかくジューシーで、繊維が少なく、とても滑らかな食感。香りは『アーウィン種』に比べると弱いものの、強い甘みが特徴的です。
赤色と緑色のマンゴーの違いは品種の差であるほか、熟し方の程度を示しているようですね。
『島の駅みやこ』から、店頭でマンゴーを選ぶ時のアドバイスをもらいました。
手に取りにくい状態にあり、見た目で判断する際の目安は以下の通り。
1.色について
『アーウィン種』のように、熟すと赤やオレンジに色付くものもあれば、『キーツ種』のように熟しても緑色のままの品種もあります。
品種によって違うため、色だけで判断しないようにしてください。まだらでなく、全体的に色がのっていれば、おいしい状態だと思います。
2.表面の状態
マンゴーには、ブドウと同じように『ブルーム』と呼ばれる果物自身が分泌する『天然のロウ(ワックス成分)』が見られます。
白く粉っぽい状態から、熟していくと段々とツヤ、テカリ、ハリが出てきます。
贈答用など日にちを置くものは、追熟期間を考慮しブルームがついているもの。
一般的になったマンゴーですが、実際に購入する機会はそれほど多くないかもしれません。
「緑色だから熟していない」とは限らないため、色味で選ぶ際には『島の駅みやこ』のアドバイスを参考にしましょう!
[文/高橋モータース@dcp・構成/grape編集部]